進む都市基盤施設における民間との複合利用

1990年01月01日

(鮫島 正人)

■見出し

1.はじめに
2.都市基盤とは
3.都市基盤施設の民間との複合利用
4.民間との複合利用をはかる法改正の動向
5.その他の課題
6.おわりに

■はじめに

従来、道路・鉄道・下水処理場等の都市基盤施設は、その本来的な機能の発揮のみを期待されてきたので、都心に広大な用地をもっていても、その上部は容積的な意味でいえば未利用のまま放置されることが多かった。

しかし、土地の高度利用が求められている一方、地価高騰により都市基盤の整備は、財政的な課題が深刻となっている。そこで、この「未利用空間」を活用して、課題の解決ができないかが模索されていた。

都市基盤施設は民間との複合利用を認めないことを原則とする法律上の制限がある場合が多く、これが一番のネックとなっていたが、最近道路法の改正や地方公営企業法施行令改正が行なわれるなどの規制緩和の動きがある。

そこで、これらの動きを整理するとともに、今後都市基盤施設における民間との複合利用を都市基盤整備に関しての手法として確立するための課題についてまとめたい。

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