地域開発とホテル

1989年04月01日

(田中 信也)

■見出し

1.ホテルの地域開発進出の背景
2.地域開発におけるホテルの役割
3.今後の展望

■はじめに

ひと昔前の地域振興策と言えば工場誘致、大学誘致などが主流であり、都市部においては住宅整備が大きな課題のひとつとなっていた。しかし最近、全国各地の都市再開発において、六本木アークヒルズにおける東京全日空ホテル(S60年開業)や大宮ソニックシティーにおけるパレスホテル(S63年開業:写真下)に代表される、都市再開発の核施設としてのホテル建設が注目を集めるようになってきた。また、千葉幕張新都心や横浜MM21にみられる大規模なウォーターフロント都市の開発あるいは総合リゾート開発においてもホテルは不可欠なものとなった観がある。

このような現象は、ホテルが単に「街のイメージアップにつながる」という理由によるものだけではなく、ホテル業界を取り巻く環境の変化(需給の変化)や、ホテルの持つ宿泊機能・集客機能・コミュニティー機能などが地域において重要視されてきた結果である。特に今後のホテル建設計画をみると、ホテル適地の減少を反映し、市街地再開発、ウォーターフロント開発など地域開発に絡めたホテル計画が中心となっている。

そこで本レポートでは、ホテルの地域開発進出の背景、またホテルがどのように地域開発に関与しているかを整理するとともに、今後の行方についても若干触れてみたい。

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