
社会研究部 研究理事
吉本 光宏(よしもと みつひろ)
研究・専門分野
文化政策、芸術の社会的価値、五輪文化プログラム、文化施設開発、文化施設運営・評価、創造都市
自己紹介 経歴
研究分野・専門分野 | 文化政策、芸術の社会的価値、五輪文化プログラム、文化施設開発、文化施設運営・評価、創造都市 |
---|---|
自己紹介 |
今では芸術は、美術館や劇場で鑑賞したり、趣味や娯楽で楽しんだりするだけの存在ではなくなりつつあります。例えば、芸術の授業を受けた子どもたちの方が、国語や算数、理科の成績が高い、という調査結果があります。お年寄りが芸術活動に参加して、リハビリでは上がらなかった腕が上がった、気がついたら車いすから立ち上がっていたなど、周囲が驚くようなこともしばしば起こります。過疎と高齢化に悩んできた徳島県の山村では、アーティスト・イン・レジデンス事業がきっかけとなり、創造的過疎という考え方に基づいて人口の社会増が起こりました。教育や福祉、地域再生など、現代の日本社会が抱える様々な課題に対し、芸術ならではの革新的なソリューションがもたらされる、そんな時代が到来しています。そうした芸術の「社会的価値」が注目される中、新型コロナウィルスの世界的な蔓延によって、社会のありようが根本から揺さぶられています。芸術はポストコロナ時代とどのように向き合い、何を提示することができるか―。今、それが問われようとしています。 |
経歴 |
【職歴】 1983年 (株)黒川玲建築設計事務所入社 1985年 (株)社会工学研究所入社 1989年 (株)ニッセイ基礎研究所入社 2014年 研究理事に就任 [社会研究部 芸術文化プロジェクト室長を兼務] 【非常勤講師】 東京藝術大学・同大学院(2012-/2000-09)、東京大学大学院特別講師(2017-/2012)、青山学院大学大学院(2010-2015)、東京学芸大学(2001-04) 【委員会委員】 国立新美術館評議員(2021-)、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「文化・教育委員会」委員(2017-)、東京芸術文化評議会評議員・文化プログラム検討部会部会長等(2007-)、文化庁「文化審議会/文化政策部会」委員(2014-18/2004-11)、文化庁「2020年に向けた文化イベント等の在り方検討会」座長(2014-15)、文科省「オリンピック・パラリンピック教育に関する有識者会議」委員(2015-16)、外務省独立行政法人評価委員会委員(2010-2014)、アーツカウンシル東京ボード委員(2011-)、東京都「東京のオリンピック・パラリンピック教育を考える有識者会議」委員(2015-16)、World Cities Culture Forum Founding Member(2012-)、横浜美術館指定管理者選定評価委員会委員(2013-)、創造都市横浜推進委員会等委員長(2004-15)、東アジア文化都市企画部会長(2013-14)、全国知事会地方自治先進政策センター頭脳センター専門委員(2007-)他多数 【団体役員】 (公社)企業メセナ協議会理事(2010-)、(公財)国際文化会館評議員(2016-)、(公財)ニッセイ文化振興財団(日生劇場)理事・評議員(1998-)、(公財)パシフィック・ミュージック・フェスティバル組織委員会評議員(2019-)、文化経済学会〈日本〉理事(2006-)、日本文化政策学会理事(2013-)、NPO法人アートNPOリンク理事(2006-2016)等 【業務履歴】 東京オペラシティ、国立新美術館、世田谷パブリックシアター、いわき芸術文化交流館アリオス等の文化施設開発、東京国際フォーラムや電通新社屋のアート計画などのコンサルタントとして活躍する他、文化政策や公立劇場・ホールの運営・評価、創造都市、オリンピックと文化、アートNPO、アウトリーチ、メセナなど、アートマネジメント分野の幅広い調査研究に取り組む。 1997年7月~98年6月(公財)セゾン文化財団の助成で米国コロンビア大学大学院(アーツ・アドミニストレーション専攻)に留学。 |
吉本 光宏のレポート
2020年08月06日
新型コロナと芸術支援-継続、再開の先にあるアートの可能性を信じて

政府が緊急事態宣言を解除し、東京都が休業要請を緩和したことから、中止や延期が続いていた文化イベント、休館状態にあった文化施設が再開に向けて動き始めている。...
2020年06月03日
新型コロナウィルス感染症による企業メセナ活動への影響に関するアンケート調査結果
ニッセイ基礎研究所が公益社団法人企業メセナ協議会と共同で、同協議会会員企業・団体を対象に実施した「新型コロナウィルス感染症による企業メセナ活動への影響に関...
2020年06月03日
新型コロナと芸術支援――継続、再開の先にあるアートの可能性を信じて

政府の緊急事態宣言が解除され、東京都では6月1日から休業要請などの緩和の段階を「ステップ2」に進めた。ステップ1で既に緩和されていた博物館、美術館、図書館...
吉本 光宏のパブリシティ
著書
-
サステナブル経営と企業メセナの役割~芸術文化支援の歩みと拡張するメセナモデル
- 著者:
- 公益社団法人企業メセナ協議会(編)
- 出版社:
- 公益社団法人企業メセナ協議会
- 発行年月:
- 2021年12月
- 定価:
- ¥1,800(税抜き)
※当研究所 吉本光宏が「企業メセナの30年、その軌跡と展望」を執筆。
企業による芸術文化支援の軌跡をたどり、長期的に芸術文化の基盤を築いている活動から、社会課題の取り組みへと展開する活動事例を4つのパートに分けて紹介。日本の芸術文化の基盤を支え続け、持続可能な社会の実現に重要な役割を果たす企業メセナの今を伝えます。巻末には、企業メセナを総覧できる年表を付けています。 -
アートとコミュニティ―横浜・黄金町の実践から
- 著者:
- 山野真悟(著)/鈴木伸治(著)
- 出版社:
- 春風社
- 発行年月:
- 2021年08月
- 定価:
- ¥3,000(税抜き)
※当研究所 吉本光宏参加の座談会「鼎談 福岡の構想から横浜へ」が掲載。
横浜の創造都市政策や福岡のミュージアム・シティ・プロジェクト、そして横浜・黄金町での実践を、関係者へのインタビュー座談会、シンポジウムの記録を交えつつ回顧。文化政策と都市政策の視点からアートとコミュニティの関係を展望する。 -
札幌国際芸術祭記録集 SIAF2020インデックス
- 著者:
- 札幌国際芸術祭実行委員会 (著)
- 出版社:
- 札幌国際芸術祭実行委員会
- 発行年月:
- 2021年03月
- 定価:
- ¥1,500
※当研究所の吉本光宏が「新型コロナウィルスへの応答-ドキュメントの中で開催されたSAIAF2020」を寄稿。
この記録集は、札幌国際芸術祭2020(SIAF2020)で展示を予定していた作品や構想を、参加アーティストのインタビューを元に編集し多数の貴重な資料や画像と共に紹介。また、企画メンバーのステートメントやコラムのほか、SIAF2020の準備段階から中止公表、そして新たな形の企画へと展開していった2018年から2020年までのタイムラインや、コロナ禍における国内のさまざまな芸術祭の動きなども収録するなど、実現していない展覧会のカタログは、国内でもめずらしい取り組みで、見応えある充実した内容となっています。
講演・学会報告
講演日 | 講演タイトル | 主催 |
---|---|---|
2022年04月13日 | 企業プロジェクト会議 「企業とアート-変化する関係と新たな可能性」 | 東京ビエンナーレ |
2022年03月20日 | 2021年度研究大会 シンポジウム 「厄災と祝祭と文化政策~「復興」と「レガシー」の現実」 | 日本文化政策学会 |
2022年03月20日 | 2021年度研究大会 分科会 「都市計画・建築」 座長 | 日本文化政策学会 |
TV出演
放送日 | 内容 | 番組名 |
---|---|---|
2021年07月29日 | 五輪“文化プログラム”の意義 | NHKラジオ 「三宅民夫のマイあさ!」 |
2019年03月28日 | 国際文化交流による地域創生~2020年とその先の未来へ向かって~<中国・四国大会> | Culture Nippon ホームページ |
2019年02月13日 | 東京の芸術文化を世界へ | 東京都 「東京動画」 |
新聞掲載
掲載日 | 媒体 | タイトル |
---|---|---|
2022年05月12日 | 日本経済新聞 朝刊 24面 | 価格は語る おうちに彩り 絵画値上がり |
2021年07月06日 | 朝日新聞 朝刊 26面 | コロナ下五輪 苦肉の文化発信 イベント変更・オンライン開催 |
2021年05月24日 | 日本経済新聞 朝刊 10面 | コロナ時代の文化交流 |
雑誌等掲載
掲載日 | 媒体 | タイトル |
---|---|---|
2022年03月31日 | ネットTAM Olympiad Culture Express | The Meaning of the Tokyo 2020 Cultural Program, Re-Questioned by Novel Coronavirus |
2022年03月25日 | 神奈川芸術プレス WEB版 | 新型コロナが問いかける国際文化交流-TPAM/YPAMから考えたこと |
2022年03月25日 | 神奈川アーツプレス 16P | 新型コロナが問いかける国際文化交流-TPAM/YPAMから考えたこと |
受託実績
年度 | タイトル |
---|---|
2021年度 |
全国の障害者による文化芸術活動の現状分析に関する研究 厚生労働省 令和3年度障害者総合福祉推進事業
|
2020年度 |
全国の障害者による文化芸術活動の実態把握に資する基礎調査 厚生労働省 令和2年度障害者総合福祉推進事業
|
2019年度 |
全国の障害福祉サービス事業所等における文化芸術活動の実態に関する基礎調査のための研究 厚生労働省 令和元年度障害者総合福祉推進事業
|
所属部署
関連カテゴリ
暮らし
1728件
- ラグジュアリーホテルとは何か(前編)-海外のホテル格付けと外資系ホテルのブランドについて
- 「札幌オフィス市場」の現況と見通し(2022年)
- 韓国政府、出生率改善のために育児休業制度を拡大-「パパ育児休業ボーナス制度」と「3+3...
- 生物多様性とは-生物多様性を巡る動向及び持続可能な開発目標(SDGs)との関係
- 組織スラック型経営vsリーン型偏重経営(1)-自動車産業など製造業でのBCP視点
- 子ども・子育て支援(277件)
- ライフデザイン(760件)
- 消費者行動(622件)
- 人口動態(399件)
- 芸術文化(159件)
- 社会貢献・ボランティア(125件)
- 若年層市場・マーケット(35件)
- 消費文化(39件)
- 女性(46件)
同じ領域の研究員紹介
-
サステナビリティに関する意識と消費行動(2)-経済的なゆとり、人生の充足感があるほど積極的
(2022/06/08)
生活研究部
久我 尚子 -
2020・2021年度特別調査 「第8回 新型コロナによる暮らしの変化に関する調査」 調査結果概要
(2022/04/21)
生活研究部
井上 智紀 -
「ニッポンの再婚」最新データ紹介-2020年婚姻統計分析結果から-
(2022/05/23)
生活研究部
天野 馨南子 -
Z世代を1000文字くらいで語りたい(1)-特徴的な3つの消費
(2022/06/21)
生活研究部
廣瀨 涼
コンテンツ紹介
-
レポート
-
パブリシティ
お知らせ
-
2022年06月28日
News Release
-
2022年05月17日
News Release
-
2022年04月21日
News Release
【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ページTopへ戻る