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奴雁の中央銀行-中央銀行のCultureと民主主義-
大阪経済大学経済学部教授 ニッセイ基礎研究所 客員研究員 高橋 亘
金融危機以降、存在感を増した中央銀行は、従来にまして独立性を活かして政策に当たる一方、国民の理解を得る説明責任を負ってきている。中央銀行の政策がより国民に理解されるためには、政策とあわせ中央銀行自身が国民にとってより身近なものになることが望まれる。しかし、中央銀行の政策、Cultureが民主主義社会で理解を得るには難しい面もある。本稿では、最近の文献も踏まえ、中央銀行とCulture、民主主義の問題を論じ、中央銀行が国民により理解される方策を探求する。
1 本研究は、学術振興会科研費(20H05633)の支援を受けている。また本稿は神戸大学経済経営研究所ディスカッションペーパー(DP2021-J12)を転載したものである。
■目次
1――はじめに
2――中央銀行を巡る環境変化
3――金融政策の非民主主義的性格
4――中央銀行とCulture
5――憲法と中央銀行
6――説明責任(Accountability)
7――内部的検証の充実
8――歴史的検証と第三者検証の必要性
9――結語
大阪経済大学経済学部教授 ニッセイ基礎研究所 客員研究員 高橋 亘
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