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2026年01月09日

ユーロ圏失業率(2025年11月)-失業率・若年失業率ともにやや低下

経済研究部   主任研究員

高山 武士 (たかやま たけし)

研究・専門分野
欧州経済、世界経済

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1.結果の概要:全体の失業率は6.3%に低下

1月8日、欧州委員会統計局(Eurostat)はユーロ圏の失業率を公表し、結果は以下の通りとなった。
 

【ユーロ圏失業率(20か国、2025年11月、季節調整値)】
失業率は6.3%、市場予想1(6.4%)より下振れ、前月(6.4%)から低下した(図表1・2)
失業者は1093.7万人となり、前月(1100.8万人)から7.1万人減少した

(図表1)ユーロ圏失業率/(図表2)
 
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。

2.結果の詳細:若年失業率もやや低下

ユーロ圏(20か国)の11月の失業率は6.3%となり、10月(6.4%)から低下した。なお、過去データはほとんど変更がなかった。

失業者数は11月の前月差で7.1万人減と10月(▲2.0万人)からマイナス幅が拡大した。主要4か国ではドイツ(0.7万人)が増加する一方、フランス(▲1.2万人)、イタリア(▲3.0万人)、スペイン(▲1.9万人)が減少した。なお、ドイツは14か月連続の増加となった。失業者数はコロナ禍前より73万人少なく、スペイン(コロナ禍前比▲73万人)が大きく、次いでイタリア(同▲41万人)が減少に寄与している。一方、ドイツやフランスはコロナ禍前よりそれぞれ25万人、21万人失業者が多い(図表3)。

11月の若年失業率は14.6%となり、10月(14.8%)から低下した。なお、若年失業率についても過去データはほとんど変更がなかった。若年失業者数は11月で231.8万人(前月差4.2万人減)となり、増加から減少に転じている。足もとの若年失業者数の水準はコロナショック直前(20年3月の234.7万人)とほぼ同水準だが、11月は若干下回っている(図表4)。
(図表3)ユーロ圏(20か国)の累積失業者数変化/(図表4)ユーロ圏(20か国)の累積失業者数変化
国別の11月のデータを見ると、失業率は公表されている20か国中、悪化した国が7か国、改善が5か国、横ばいが8か国だった(図表5)。若年失業率は、公表されている16か国中、悪化した国が7か国、改善が7か国、横ばいが2か国だった(図表6)。
(図表5)ユーロ圏の失業率(国別)/(図表6)ユーロ圏の若年失業率(国別)
最後に詳細な月次データを公表しているイタリアとポルトガルについて確認すると、イタリアは失業者と就業者が減少し非労働力人口が増加、労働参加率がやや低下した(図表7)。ポルトガルは失業者と非労働力人口が減少、就業者が増加したため労働参加率はやや上昇した(図表8)。なお、いずれも労働参加率の水準はコロナ禍前と比較して高水準を維持している。
(図表7)イタリアの失業者・非労働力人口・労働参加率/(図表8)ポルトガルの失業者・非労働力人口・労働参加率

本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。

(2026年01月09日「経済・金融フラッシュ」)

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