コラム
2025年12月16日

講義中にネトフリを見る学生たち-8割の学生が「講義中に動画を見たことがある」と回答

生活研究部   研究員

廣瀬 涼 (ひろせ りょう)

研究・専門分野
消費文化論、若者マーケティング、サブカルチャー

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■要旨

ある大学で講義を聴講していた際、後ろの席からふと周囲を見渡すと、鞄や筆箱にスマートフォンを立てかけ、YouTubeやNetflixと思しき動画を視聴している学生が散見された。しかし、彼らは音声を流しているわけでも、イヤフォンをしているわけでもない。彼らはただ、静かに流れる映像を眺めていたのである。気になって別の大学で「講義中のスマホ視聴」についてアンケートを取ってみたところ、YouTube や動画サブスクを意図的に見たり、SNSで偶然流れてきた動画を見たりと、授業とは無関係の動画をなんらか視聴した経験がある学生は、150人中122人(約8割)だった。「音がなくても楽しめるのか?」――そう疑問に思ったが、よく考えると筆者自身も日常的に、音を出さずに動画を見ていることが少なくない。その体験を支えているのが、画面に表示される字幕の存在だ。

いまや「ミュート視聴」は特別な行動ではなく、日常の視聴文化として定着しつつある。本稿では、その背景にある字幕の役割と、無音で動画を見るという新しい消費スタイルについて考えていきたい。

■目次

1――大学生の8割が講義中に動画を視聴した経験あり
2――各種調査から読み解く字幕視聴
3――動画視聴は「気づかれずにできる行為」へ
4――動画は文字で理解する情報パッケージ
5――“バレない視聴”を生む報酬の非対称

本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。

(2025年12月16日「研究員の眼」)

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消費文化論、若者マーケティング、サブカルチャー

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