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2025年12月11日
企業物価指数2025年11月~飲食料品は高止まり~
03-3512-1831
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■要旨
■目次
1.国内企業物価の上昇率は前年比2.7%
2.円安の影響により、円ベースの輸入物価は前月比1.5%
3.先行きの国内企業物価の上昇率は鈍化すると予想
- 2025年10月の国内企業物価は、前年比2.7%(10月:同2.7%)と上昇率は前月と変わらなかった。
- コメを含む農林水産物は前年比30.1%(10月:同31.1%)と依然として高い伸びが続いているが、25年5月の前年比43.6%をピークに6ヵ月連続で鈍化している。
- 飲食料品は前年比4.9%(10月:同4.9%)と高止まりしている。
- 11月の為替相場は、対ドルでは155円台(前月比2.6%)と10月から円安ドル高が加速したことで、円ベースの輸入物価は前月比1.5%(10月:同2.4%)と5ヵ月連続のプラスとなった。前年比では、▲1.8%(10月:同▲1.7%)と6月の同▲12.0%からマイナス幅が大きく縮小している。
- 円安ドル高に伴う輸入物価のさらなる上昇に留意が必要だが、コメを中心に食料品価格は鈍化していくことが見込まれ、国内企業物価の前年比上昇率は次第に低下していくと予想する。
■目次
1.国内企業物価の上昇率は前年比2.7%
2.円安の影響により、円ベースの輸入物価は前月比1.5%
3.先行きの国内企業物価の上昇率は鈍化すると予想
1.国内企業物価の上昇率は前年比2.7%
日本銀行が12月10日に発表した企業物価指数によると、2025年11月の国内企業物価は、前年比2.7%(10月:同2.7%)と上昇率は前月と変わらなかった。内訳をみると、23類別中18類別が上昇、5類別が低下となった。コメを含む農林水産物は前年比30.1%(10月:同31.1%)と依然として高い伸びが続いているが、25年5月の前年比43.6%をピークに6ヵ月連続で鈍化している。精米は前年比41.9%(25年5月:同77.1%)、玄米は同54.3%(25年5月:同80.0%)となった。
飲食料品は前年比4.9%(10月:同4.9%)と高止まりしている。チョコレート(前年比28.9%)、コーヒー(同32.1%)、バター(同11.6%)、ジュース(同11.6%)などが2ケタの伸びとなった。
2.円安の影響により、円ベースの輸入物価は前月比1.5%
11月の契約通貨ベースの輸入物価は、前年比▲2.7%(10月:同▲2.6%)と15ヵ月連続のマイナスとなった。内訳をみると、原油が前年比▲10.5%、液化石油ガスが同▲23.5%となったことなどから、石油・石炭・天然ガスは同▲12.9%(10月:同▲10.7%)と15ヵ月連続のマイナスとなっている。一方、銅鉱が前年比15.1%、金地金が同54.0%、銀地金が同49.2%と高い伸びが続いていることなどから、金属・同製品は同11.0%(10月:同8.1%)と伸びが拡大している。
11月の為替相場は、対ドルでは155円台(前月比2.6%)と10月から円安ドル高が加速したことで、円ベースの輸入物価は前月比1.5%(10月:同2.4%)と5ヵ月連続のプラスとなった。前年比では、▲1.8%(10月:同▲1.7%)と6月の同▲12.0%からマイナス幅が大きく縮小している。内訳をみると、金属・同製品(前年比寄与度1.35%pt)やはん用・生産用・業務用機器(同0.39%pt)などがプラス寄与となった一方、石油・石炭・天然ガス(同▲3.74%pt)が大幅なマイナス寄与となった。
11月の為替相場は、対ドルでは155円台(前月比2.6%)と10月から円安ドル高が加速したことで、円ベースの輸入物価は前月比1.5%(10月:同2.4%)と5ヵ月連続のプラスとなった。前年比では、▲1.8%(10月:同▲1.7%)と6月の同▲12.0%からマイナス幅が大きく縮小している。内訳をみると、金属・同製品(前年比寄与度1.35%pt)やはん用・生産用・業務用機器(同0.39%pt)などがプラス寄与となった一方、石油・石炭・天然ガス(同▲3.74%pt)が大幅なマイナス寄与となった。
3.先行きの国内企業物価の上昇率は鈍化すると予想
先行きの国内企業物価は、鈍化に向かうことが予想される。政府の経済対策により、12月末のガソリンの旧暫定税率廃止、26年1~3月使用分の電気・都市ガス代の補助金政策が実施され、これらの政策は物価を押し下げる要因となる。
国内企業物価の前年比寄与度をみると、農林水産物が1.35%ptと最もプラスに寄与しているが、コメは前年の急上昇の裏が出やすいことから、コメ価格の前年比の伸びは次第に鈍化していくことが見込まれる。
円安ドル高に伴う輸入物価のさらなる上昇に留意が必要だが、コメを中心に食料品価格は鈍化していくことが見込まれ、国内企業物価の前年比上昇率は次第に低下していくと予想する。
国内企業物価の前年比寄与度をみると、農林水産物が1.35%ptと最もプラスに寄与しているが、コメは前年の急上昇の裏が出やすいことから、コメ価格の前年比の伸びは次第に鈍化していくことが見込まれる。
円安ドル高に伴う輸入物価のさらなる上昇に留意が必要だが、コメを中心に食料品価格は鈍化していくことが見込まれ、国内企業物価の前年比上昇率は次第に低下していくと予想する。
(2025年12月11日「経済・金融フラッシュ」)
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