2025年12月10日

パワーカップル世帯の動向(5)金融リテラシーと情報源~投資への高い関心と能動的な情報収集

生活研究部   上席研究員

久我 尚子 (くが なおこ)

研究・専門分野
消費者行動、心理統計、マーケティング

文字サイズ

■要旨
 
  • 本稿では、ニッセイ基礎研究所の調査を用い、パワーカップルの金融リテラシーと日常生活における情報源について分析した。年収700万円以上の妻の約7割が金融・経済への関心を持ち、約6割が投資経験やリスク理解を備えるなど、投資関連の知識・経験が他の層を大きく上回る。一方、保険や消費者保護制度といった家計を守る知識については5割程度にとどまり、「攻め」に積極的だが「守り」は相対的に控えめという傾向が見られた。
     
  • 情報源については、「個別企業サイト」「専門紙・業界紙」「セミナー・イベント」といった目的意識を持ってアクセスする媒体の利用が他層の2倍程度に上り、受動的ではなく能動的に情報を取りに行く姿勢が顕著である。こうした専門性の高い情報源への接触が、投資知識の高さと結びついていると考えられる。
     
  • パワーカップル層は、限られた時間の中で関心や必要性に応じて知識を獲得し、情報を収集している。こうした姿勢は、時間的制約下での合理的な戦略とも言える。彼らの可能性を活かすには、質の高い判断ができる情報環境の整備が重要である。


■目次

1――はじめに~家計判断を支える金融知識と情報源
2――金融リテラシー~攻めには積極的、守りの知識は相対的に控えめ
3――日常生活における情報源~能動的な情報収集姿勢と多様な情報源
4――おわりに~限られた時間の中で築く、暮らしの判断力

本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。

(2025年12月10日「基礎研レポート」)

Xでシェアする Facebookでシェアする

生活研究部   上席研究員

久我 尚子 (くが なおこ)

研究・専門分野
消費者行動、心理統計、マーケティング

週間アクセスランキング

ピックアップ

【パワーカップル世帯の動向(5)金融リテラシーと情報源~投資への高い関心と能動的な情報収集】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

パワーカップル世帯の動向(5)金融リテラシーと情報源~投資への高い関心と能動的な情報収集のレポート Topへ