2020年09月04日

ミャンマーの保険商品―健康保険の申込書の健康状態等に関する質問内容―

小林 直人

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1――はじめに

先日「ミャンマーの保険商品-健康保険の内容-1においてCapital Taiyo Life InsuranceやGrand Guardian Nippon Life Insurance等のホームページをもとに、日本における医療(保障)保険にあたる健康保険(Health Insurance)について紹介した。Capital Taiyo Life Insuranceの健康保険の申込書には、日本の医療(保障)保険等における告知書のように、健康状態や病歴等についての質問が設けられている2

告知書とは、保険加入にあたって、被保険者の過去の傷病歴(傷病名・治療期間等)、現在の健康状態などについて、保険会社に伝えるために記入する書類のことである。

保険加入にあたり被保険者等が過去の傷病歴(傷病名・治療期間等)、現在の健康状態などを保険会社に伝える必要があるのは以下の理由による。生命保険は、多数の人々が保険料を出し合って、相互に保障しあう制度である。はじめから健康状態の良くない人などが無条件に契約すると、健康状態が良くない人は死亡や入院・手術等の保険事故の発生確率が高いことから、保険料負担の公平性が保たれなくなる。したがって、保険加入にあたり、被保険者等は、過去の傷病歴、現在の健康状態などについて告知書等により、事実をありのままに告げる必要がある。

日本の生命保険会社の医療保障を提供する商品の告知書については、つぎにあげる生命保険会社・商品の告知書の内容を一定程度知ることができる。

明治安田生命保険の「メディカルスタイル F3」、メットライフ生命保険の「終身医療保険 Flexi S(フレキシィ エス)シンプルタイプ4」、第一生命保険の「ジャスト5」、オリックス生命保険の「医療保険 新CURE [キュア] 6」である。

これらの商品の告知書の質問項目・内容に関する情報は、照会の多い告知項目の解説として公表されているものもある。そのため、当該会社・商品の告知書の質問項目・内容が網羅されているとは限らいないが、本稿では、それらの日本の生命保険会社の告知書の質問項目・内容と比較しながら、Capital Taiyo Life Insuranceの健康保険の申込書における健康状態や病歴等についての質問の内容を紹介する。
 
1 拙稿「ミャンマーの保険商品-健康保険の内容-」2020年7月21日(https://www.nli-research.co.jp/files/topics/64989_ext_18_0.pdf?site=nli)。
2 Capital Taiyo Life Insurance“Health Insurance Proposal”(https://www.capitaltaiyolife.com/wp-content/uploads/2020/06/Health-Insurance-Proposal-Eng-Ver-.pdf, 最終閲覧2020年7月6日)。
3 明治安田生命保険「契約申込みにあたり告知をいただく内容(健康状態など)について」(https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/topics/notice_contents.html, 最終閲覧2020年8月17日)、明治安田生命保険「契約申込みにあたり告知をいただく内容(健康状態など)について 【表1】」(https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/topics/popup/notice_case01.html, 最終閲覧2020年8月17日)、明治安田生命保険「契約申込みにあたり告知をいただく内容(健康状態など)について 【表2】」(https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/topics/popup/notice_case02.html, 最終閲覧2020年8月17日)。
4 メットライフ生命保険「告知書のご記入方法
(フレキシィ エス)」(https://www.metlife.co.jp/products/form-navi /page/kokuchisho/, 最終閲覧2020年8月21日)。
5 第一生命保険「重要事項説明書(注意喚起情報)プラス保険金などのご請求手続きとお支払事例プラスその他の重要なご案内」38頁-43頁(http://dl-shiori.jp/shiori/important/2004/important.pdf, 最終閲覧2020年8月21日)。
6 募集代理店アフラート「医療保険 新CURE[キュア] 告知書概要」(https://aflart.net/goods/cure/kokuchi.html, 最終閲覧2020年8月21日)。
 

2――Capital Taiyo Life Insuranceの健康保険の申込書の質問項目の概要

2――Capital Taiyo Life Insuranceの健康保険の申込書の質問項目の概要(構成)と日本の生命保険会社の質問項目との共通点・相違点

1Capital Taiyo Life Insuranceの健康保険の申込書の質問項目の概要(構成)
Capital Taiyo Life Insuranceの健康保険の申込書には、健康状態や病歴等について、質問・記入項目が設けられ、yesまたはnoを選ぶ(チェックする)ことで答えたり、具体的な内容を記載したりすることが求められている。質問項目は、後述するように、現在の健康状態(current health Condition)、身体傷害(body Injury)、健康診断(medical Check-Up)、自覚症状(symptoms notice by one self)、がん(cancer)、妊娠(pregnancy)、その他の項目に分かれている。それらの項目に加えて、以前の他社の保険についての質問項目が設けられている。

そして、これらの質問項目に加え、告白(confession)として、「⒀上記の情報および健康状態(medical conditions)が真実かつ完全であることを保証します。」と記載されている。
2日本の生命保険会社の告知書の質問内容との共通点・相違点
Capital Taiyo Life Insurancesと本稿でとりあげる日本の生命保険会社の質問項目・内容を見比べると、後述するように、細かい質問の仕方・表現の違いや、回答(告知)を求めるために列記して特定している疾病等の違いはあるものの、両者の間で大きく言えば以下の点で共通している7

(i)がんについて質問を設けている点。
(ii)直近の3か月以内の診査・診察・治療・投薬等について質問を設けている点。
(iii)過去5年以内について、疾病を特定して診査・診察・治療・投薬の有無等に関する質問を設けたうえで、特定された疾病以外について7日間等一定期間にわたる診査・診察・治療・投薬の有無等に関する質問を設けている点。
(iv)健康診断・人間ドックの受診状況について質問を設けている点。
(v)指や視力の障害等身体傷害・障害の状況について質問を設けている点。
(vi)妊娠について質問を設けている点。
(vii)病歴・治療歴・障害状態がある場合などに、病名・傷病名、傷病の部位、治療時期、治療内容などの詳細な内容の記入を求めている点。

一方、相違点は、後述するように、Capital Taiyo Life Insuranceの健康保険では、自覚症状、喫煙と飲酒、他社の保険に関する質問を設けているが、本稿でとりあげる日本の生命保険会社の告知書ではこれらに関する質問は見当たらない点である。
 
7 共通点として記載した(v)および (vi)については第一生命保険、(vii)については明治安田生命保険および第一生命保険のホームページからは確認できていないが、共通点としてあげておく。
 

3――Capital Taiyo Life Insuranceの健康保険の申込書の質問の具体的な内容

3――Capital Taiyo Life Insuranceの健康保険の申込書の質問の具体的な内容

Capital Taiyo Life Insuranceの健康保険と日本の生命保険会社の告知書の具体的な質問項目・質問内容について順にみてみよう(表4参照)。
現在の健康状態に関する質問 1|現在の健康状態(current health Condition)
現在の健康状態(current health Condition)に関する質問では、Capital Taiyo Life Insuranceは、「⑴医師から3ヶ月以内に処方箋(prescriptions)、健康診断(medical check-up)、身体検査(physical examination)、治療(入院、手術を含む)をうけているか?」といった質問が設けられている。さらに、心臓疾患/高血圧症(Heart Disease/ Blood Pressure)、脳(Cerebral)、精神/神経 (Mental/ Nerve)、肺(Lungs)、胃/肝臓/腎臓(Stomach/Liver/Kidney)、視覚(Vision)、腫瘍(がん/非がん)(Tumor (Cancer/Non-Cancer))、女性のみ(Ladies Only)、その他(Others)に分類された疾病を記載した表(表18)を設け、「⑵以下の表に記載の疾病により、5年以内に処方箋、健康診断、身体検査、治療(入院、手術を含む)をうけているか?」といった質問に加え、「⑶表に記載されていない疾病により、5年以内に健康診断、身体検査、治療(入院を含む)を1週間以上受けているか?」といった質問を設けている。
表2:質問 明治安田生命保険では、「最近3ヵ月以内に、医師の診察・検査・治療・投薬をうけたことがありますか」、という質問や、過去5年以内の病歴・治療歴として、病気やけがによる継続した7日以上の入院、病気やけがによる手術(内視鏡・カテーテル・レーザーによる手術や帝王切開も含む。)の有無に加えて、血圧・心臓、脳・精神・神経、目、肺・気管支、胃・腸、肝臓・すい臓、腎臓、しゅよう・ポリープ、女性の病気、その他の病気に分類された病気を記載した表(表29)を設け、表に記載の病気で1回でも医師の診察・検査・治療・投薬をうけたか、表に記載の病気以外の病気やけがで、初診日から最終受診日までの期間が7日間以上にわたる医師の診察・検査・治療、あるいは通算で7日分以上の投薬をうけたか、といった質問を設けている。

メットライフ生命保険、第一生命保険、オリックス生命保険も、明治安田生命保険と同様に、3か月以内の医師の診察・検査・治療・投薬の有無に加え、最近5年以内の健康状態・治療歴として、病気やけがによる手術等のほか、特定の病気による診察・検査・治療・投薬の有無等、および7日間以上の医師による診察・検査・治療・投薬の有無等について質問を設けている。また、オリックス生命保険、メットライフ生命保険では、質問に対する回答が「はい」の場合、詳細について記入が求められている。例えば、メットライフ生命保険の場合は、「傷病名・検査名」、「診察・検査・治療・投薬を受けた時期/期間」、「入院の有無/期間」、「手術の有無/部位」、「治療内容」、「原因・症状・薬品名・検査結果・後遺症」が項目として記載された詳細記入欄が設けられたている(メットライフ生命保険の詳細記入欄は、後述の2|身体傷害(body Injury)、5|がん(cancer)、および6|妊娠(pregnancy)の詳細記入欄と共通である。)。
 
8 Capital Taiyo Life Insurance“Health Insurance Proposal”(https://www.capitaltaiyolife.com/wp-content/uploads/2020/06/Health-Insurance-Proposal-Eng-Ver-.pdf, 最終閲覧2020年7月6日)をもとに筆者作成。
9 明治安田生命保険「契約申込みにあたり告知をいただく内容(健康状態など)について 【表1】」(https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/topics/popup/notice_case01.html, 最終閲覧2020年8月17日) をもとに筆者作成。
2身体傷害(body Injury)
身体傷害(body Injury) に関しては、Capital Taiyo Life Insuranceは、「⑷視力障害、指とつま先の欠損(depredation)(または)不能(inability)、または脊椎障害(spine disorder)および他の身体損傷の有無と⒜部分、⒝状態、⒞原因、⒟疾病の安定期間(stabilization period of disease)、⒠左右の視力(optical (power))」の記載を求めている。

明治安田生命保険では、「(1)視力の障害(矯正しても左右いずれかの視力が0.3以下)がある」かどうか、「(2)聴力・言語・そしゃく機能の障害がある」かどうか、「(3)手・足・指・背骨(脊柱)・関節に、欠損・変形・障害がある」かどうか、に加え、「(4)身体障害者手帳の交付をうけたことがある、または交付の申請中である」かどうか、「(5)公的介護保険制度の要介護・要支援の認定をうけたことがある、または認定申請中である」かどうか、「(6)認知症・軽度認知障がい(MCI)、またはそれらの疑いで医師の診察・検査をうけたことがある」かどうか、といいう質問を設けている。

メットライフ生命保険、オリックス生命保険も、身体の障害として、視力・聴力・言語・そしゃく機能の障害の有無、手・足・指・背骨(脊柱)の欠損・変形または機能の障害の有無等を問うており、障害がある場合、詳細について記入が求められている(メットライフ生命保険の詳細記入欄は、既述の1|現在の健康状態(current health Condition)ならびに後述の5|がん(cancer)および6|妊娠(pregnancy)の詳細記入欄と共通である。)。
3|健康診断(medical Check-Up)
健康診断(medical Check-Up)に関しては、Capital Taiyo Life Insuranceは、「⑸X線(X-ray)、超音波(ultrasound)、CTスキャン(CT Scan)、生検(biopsy)、心電図(ECG)、尿検査(urine test)、血液検査(blood test)および以前にその他の健康診断(checks up)を受けて、異常が見られた場合、⒜治療中のときは、治療年月、⒝異常事象」を記入するよう求めている。そのうえで、「⑹質問1から5(現在の健康状態、身体傷害、健康診断に関する質問(筆者追記))で『はい(YES)』と答える場合は、⒜病気・傷害名、⒝病院名を記入することに加え、⒞現在の状態について、完全に治癒(completely cured)、検査中 (under examination)、治療中 (under treatment)、経過観察中(under observation)、その他、の中から選択(記入)することを求め、特定の疾患の経過観察をしている(under observation)場合、医師の診察の頻度(月当たりの回数)、⒟治療期間の記入に加え、⒠医師の特定の指示がある場合は、それについて記入することを求めている。
表3:質問 明治安田生命保険では、「過去2年以内に、健康診断または人間ドックをうけたことがありますか」との質問を設けたうえで、「臓器」および「検査」を列記した表(表310)を設けたうえで、「『臓器』または『検査』の異常を指摘されたことがありますか(要再検査・要精密検査・要治療を含みます)」という質問を設けている。

メットライフ生命保険、第一生命保険、オリックス生命保険も同様に、臓器や検査(項目)を列記したうえで、過去2年以内の健康診断・人間ドック等における異常指摘の有無と、異常を指摘されたことがある場合の結果・詳細について記載を求めている。例えば、メットライフ生命保険の場合は、「指摘時期」、「検査種類」、「指摘項目・結果・数値」、「指導内容」、「再検査の有無(時期・検査種類・結果/数値)」が項目として記載された詳細記入欄が設けられている(メットライフ生命保険の詳細記入欄は、既述の1|現在の健康状態(current health Condition)および2|身体傷害(body Injury)ならびに後述の5|がん(cancer)および6|妊娠(pregnancy)の詳細記入欄とは別の詳細記入欄が設けられている。)。

なお、「経過観察」を異常指摘として含むか(告知対象とするか)は、ここであげた国内の生命保険会社において取り扱いが分かれる。第一生命保険、オリックス生命保険は、「経過観察」について指摘あり・告知の対象とする旨を明記している。一方で、メットライフ生命保険は、「経過観察」は異常指摘には含まない旨を明記している10。明治安田生命保険は、異常指摘に「要再検査・要精密検査・要治療」は含むことを明記するが、「経過観察」は異常指摘に含むものとしては明記されていない(ということは、異常指摘には「経過観察」は含まないということであろう。)。
 
10 明治安田生命保険「契約申込みにあたり告知をいただく内容(健康状態など)について 【表2】」(https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/topics/popup/notice_case02.html, 最終閲覧2020年8月17日) をもとに筆者作成。
11 メットライフ生命保険では、申し込む契約の保障内容により、異常指摘に「経過観察」を含むかどうかが異なるようである。終身特定疾病一時金特約・三大疾病保険料払込免除特約(新終身医療保険用)が付加されている契約に申し込みをする場合は、過去2年以内の健康診断・ガン検診・人間ドックでの異常には、要経過観察を含むとしている(メットライフ生命保険「告知書のご記入方法
(フレキシィ エス)」(https://www.metlife.co.jp/products/form-navi /page/kokuchisho/, 最終閲覧2020年8月21日))。
4自覚症状(symptoms notice by one self)
自覚症状(symptoms notice by one self)に関して、Capital Taiyo Life Insuranceは、「⑺6ヶ月以内に、疲労(fatigue)、体重減少(weight loss)、下痢(diarrhea)、めまい(dizziness)、皮膚感染症(skin infection)のような症状があるか?」といった質問を設けている。

自覚症状に関する質問は、明治安田生命保険、メットライフ生命保険、第一生命保険、オリックス生命保険では見当たらない。
5がん(cancer)
がん(cancer)に関しては、Capital Taiyo Life Insuranceは、「⑻体に腫れ(swelling)/しこり(lump)/塊(mass)があるか? 」といった質問を設けている。

明治安田生命保険では、「悪性新生物(がん・肉腫・悪性リンパ腫・白血病を含みます)または上皮内新生物(上皮内がん)」と診断されたことがあるか、といった質問を設けている11

メットライフ生命保険、第一生命保険、オリックス生命保険も同様に、がんまたは上皮内新生物にかかったことがあるか、といったような質問を設け、メットライフ生命保険、オリックス生命保険は「はい」に該当する場合は、その詳細について記入を求めている(メットライフ生命保険の詳細記入欄は、既述の1|現在の健康状態(current health Condition)および2|身体傷害(body Injury)ならびに後述の6|妊娠(pregnancy)の詳細記入欄と共通である。)。
 
11 明治安田生命保険では、「がん」に加えて、「網膜色素変性(症)」と診断されたことがあるか、といった質問も設けている(明治安田生命保険「契約申込みにあたり告知をいただく内容(健康状態など)について」(https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/topics/notice_contents.html, 最終閲覧2020年8月17日))。なお、網膜色素変性(症)については、Capital Taiyo Life Insuranceとオリックス生命保険では1|現在の健康状態(current health Condition)で既述の通り、5年以内の健康状態・治療歴として、特定した病気の一つとして治療歴を問うている(表4参照)。
6妊娠(pregnancy)
妊娠(pregnancy)に関しては、Capital Taiyo Life Insuranceは、「⑼妊娠しているか?不規則な生理周期(irregular period cycle)、めまいなど、妊娠している症状を感じるか?(「はい」の場合は、これが通常の妊娠であることを示す医師の推薦状(doctor recommendation)を提出してください。)」といった質問・記載を設けている。

明治安田生命保険では、「現在、妊娠していますか」という質問を設けている。

メットライフ生命保険、オリックス生命保険では、同様に、現在妊娠しているかという質問を設けるとともに、過去5年以内に、帝王切開も含め、妊娠・分娩に伴う異常で、入院したり手術をうけたことがあるかといった質問を設け、「はい」に該当する場合は、その詳細について記入を求めている(メットライフ生命保険の詳細記入欄は、既述の1|現在の健康状態(current health Condition)、 2|身体傷害(body Injury)および5|がん(cancer)の詳細記入欄と共通である。)。
7その他
その他の質問として、Capital Taiyo Life Insuranceは、喫煙と飲酒について質問を設けている。前者は、「⑽喫煙は好きか?もしそうなら、時々か、1日あたりの毎日の摂取量は?」といった質問、後者は「⑾アルコール依存症(alcoholic)か?毎日お酒を飲むか? 時々か、1 日あたりの総飲酒量は?」といった質問である。

一方、喫煙と飲酒について質問は、明治安田生命保険、メットライフ生命保険、第一生命保険、オリックス生命保険では見当たらない。
8以前の他社の保険
以前の他社の保険に関して、Capital Taiyo Life Insuranceは、「⑿健康保険を他の保険会社に加入している場合は、保険会社名、保険の証券番号、保険期間、保障単位。」と記載を求めている。

一方、明治安田生命保険、メットライフ生命保険、第一生命保険、オリックス生命保険ではこのような他の保険契約についての質問は見当たらない。
9告白(confession)
既述の質問の回答・記載に加え、告白(confession)として、「⒀上記の情報および健康状態(medical conditions)が真実かつ完全であることを保証します。」と記載されている。
 

4――おわりに

4――おわりに

2稿にわたりミャンマーの健康保険について紹介した。ミャンマーの生命保険会社と日本の保険会社の告知項目・内容について共通点があることが興味深い。

ミャンマーは経済発展が期待される一方で、まだまだ保険の普及率は低い。今後もミャンマーの保険事情について、引き続き注視していきたい。
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小林 直人

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【ミャンマーの保険商品―健康保険の申込書の健康状態等に関する質問内容―】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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