2015年07月03日

2014年末の株価予想、的中までの軌跡

金融研究部 主席研究員 チーフ株式ストラテジスト 井出 真吾

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■要旨

2014年12月末の日経平均株価は17,450円で終えた。一方、筆者が14年末の株価を最初に予想したのは年初14年1月8日付けレポートで述べた17,500円で、実際の価格と50円違いの僅差だった。周囲は「見事的中」と評してくれたが、自分ではそう思っていない。予想が的中したというよりも、「株式市場が合理的に行動した結果」だと考えている。なぜなら、筆者が年末株価を予想する際は、株価に影響する様々な要素のうち最も重要な企業業績をベースに考え、短期的な需給変化などをほとんど考慮しないからだ(1年先の需給など予想しようがない)。

つまり、やや語弊があるが、筆者が予想する年末時点の株価は「こうなるだろう」というよりも、「妥当な株価水準はこのくらいだ」という意味合いが大きい。従って、株式市場が過度に楽観または悲観に傾くと、筆者の予想株価から大きく乖離することになる。実際、14年の前半は株価が低迷して14,000円程度まで下落するなど、予想から掛け離れた時期もあったが、筆者は年末株価の予想を一度も変更しなかった。

本稿では、14年の株価予想に関するレポートを発行順に掲載し、その時々で何をどう考えたのか整理する。最後に15年の年初に書いた年末株価予想レポートも掲載する。

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金融研究部   主席研究員 チーフ株式ストラテジスト

井出 真吾 (いで しんご)

研究・専門分野
株式市場・株式投資・マクロ経済・資産形成

(2015年07月03日「ニッセイ基礎研所報」)

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