- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- アジアの社会保障制度 >
- 中国保険市場の最新動向(12)全人代閉幕、年金支給10%増へ-2015年 社会保障に関する「活動報告」
■要旨
3月15日、10日間開催された全国人民代表大会(全人代)が閉幕した。
毎年この政治的な機運が高まる時期に、中国の大手メディア各社は「いま国民が最も注目している話題」についてネット調査を実施している。政府系メディアの人民ネットによる 2015年3月16日時点の調査結果では、2010年以降5年連続して首位であった「社会保障」は今回の調査で9位と大きく後退した。
社会保障の注目度は後退したが、その中でも関心度が高いのは公務員の年金制度改革だ。中国では、公務員が受給する年金が会社員のおよそ2倍とされ、国民の不満の矛先となっていたが、2015年の年明けに制度改革に関する決定が発表された。
改革のポイントは(1)公務員本人も保険料を負担すること(それまでは全額税金負担)、(2)給付の補填として「職業年金」を新たに設けること、(3)給付の構造(3階構造のうち2階部分まで)を都市の会社員を対象とした制度と統合することの3つである。
2015年の全人代において採択された年金制度に関する目標は主に、前掲の(1)公務員の年金制度改革の実行、に加えて会社員の年金制度における(2)基本年金の前年比10%増額、(3)年金保険基金の全国統合が挙げられている。
(2015年03月17日「保険・年金フォーカス」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1784
- 【職歴】
2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
(2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
(2019~2020年度・2023年度~)
・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
・千葉大学客員教授(2024年度~)
・千葉大学客員准教授(2023年度) 【加入団体等】
日本保険学会、社会政策学会、他
博士(学術)
片山 ゆきのレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/08/28 | 離婚クーリングオフ制度、再燃(中国) | 片山 ゆき | 研究員の眼 |
2024/08/09 | 定年退職年齢引き上げ騒動(中国) | 片山 ゆき | 研究員の眼 |
2024/08/08 | 2029年までの社会保障改革の要点(中国)-三中全会の決定からみる今後のゆくえ | 片山 ゆき | 基礎研レター |
2024/08/06 | 包摂という名の排除(中国)【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(64) | 片山 ゆき | 保険・年金フォーカス |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年09月17日
今週のレポート・コラムまとめ【9/10-9/13発行分】 -
2024年09月13日
ECB政策理事会-予想通り利下げ、今後は引き続きデータ次第 -
2024年09月13日
自動車保険料率の引き上げに向けた動き-自動車保険と傷害保険の参考純率の改定 -
2024年09月13日
インド消費者物価(24年8月)~8月のCPI上昇率は小幅上昇も2ヵ月連続で物価目標を下回る -
2024年09月12日
外国株式ファンドが一時、売却超過に~2024年8月の投信動向~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【中国保険市場の最新動向(12)全人代閉幕、年金支給10%増へ-2015年 社会保障に関する「活動報告」】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
中国保険市場の最新動向(12)全人代閉幕、年金支給10%増へ-2015年 社会保障に関する「活動報告」のレポート Topへ