- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- Aクラスビル主導でオフィス賃料に底打ち感が広がる。Jリート市場は躍進の1年-不動産クォータリー・レビュー2013年第4四半期
■要旨
経済の好循環の実現を目指すアベノミクスにより、国内の生産活動や個人消費が拡大し、その効果は雇用指標の改善に広がっている。住宅市場も引き続き好調で、2013年の新設住宅着工戸数は4年連続で増加、首都圏のマンション新規発売戸数は6年ぶりに5万戸を上回り、中古マンション成約件数は2年連続で過去最高の件数となった。地価は都市部で上昇基調が鮮明になっている。
東京オフィス市場は、本格回復に時間を要しているもののオフィス需要は着実に増加し、Aクラスビルを主導に賃料の底打ち感がマーケット全体に広がっている。東京都区部のマンション賃料は緩やかに回復している。ホテルの客室稼働率は高水準で推移し、2013年の訪日外国人客数は1,036万人となり初めて年間1,000万人の大台を突破した。物流施設市場は、新規供給が続くものの先進物流施設に対する需要は強く、空室率は低下している。
2013年のJ-REIT市場は、アベノミクスや東京オリンピック開催決定などを背景に記録づくしの1年となった。年間の上昇率は35.9%、新規の不動産取得額は2.2兆円、市場規模は43銘柄・7.6兆円となり、いずれも過去最高を更新した。また、不動産売買市場では、人気の高い一部のセクターやエリアで実勢の取引利回りが低下し、やや過熱感が高まっている。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1858
- 【職歴】
1993年 日本生命保険相互会社入社
2005年 ニッセイ基礎研究所
2019年4月より現職
【加入団体等】
・一般社団法人不動産証券化協会認定マスター
・日本証券アナリスト協会検定会員
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月19日
しぶといドル高圧力、一体いつまで続くのか?~マーケット・カルテ5月号 -
2024年04月19日
年金将来見通しの経済前提は、内閣府3シナリオにゼロ成長を追加-2024年夏に公表される将来見通しへの影響 -
2024年04月19日
パワーカップル世帯の動向-2023年で40万世帯、10年で2倍へ増加、子育て世帯が6割 -
2024年04月19日
消費者物価(全国24年3月)-コアCPIは24年度半ばまで2%台後半の伸びが続く見通し -
2024年04月19日
ふるさと納税のデフォルト使途-ふるさと納税の使途は誰が選択しているのか?
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【Aクラスビル主導でオフィス賃料に底打ち感が広がる。Jリート市場は躍進の1年-不動産クォータリー・レビュー2013年第4四半期】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
Aクラスビル主導でオフィス賃料に底打ち感が広がる。Jリート市場は躍進の1年-不動産クォータリー・レビュー2013年第4四半期のレポート Topへ