2012年04月03日

最近の人民元と今後の展開(2012年4月号)

三尾 幸吉郎

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○ 3月末の対米国ドル人民元相場(基準値)は、前々月末とほぼ同水準の1米国ドル=6.2943元で終了した。高値は6.2840元、安値は6.3359元と、やや振れ幅が大きくなったものの、前回3月号で予想した「一定のボックス圏内(6.25~6.35元)」であり、ほぼ予想どおりの展開となった。

○ 今後については、“長期的には構造転換を促すための人民元高トレンドにあるが、現在は「3つの戦術」の面で人民元切り上げ再開の必要性が低いことから、当面は一定のボックス圏内で推移する”との見方に変更はない(リスクシナリオも変更なし)。但し、3月14日の全人代(国会に相当)後の記者会見で温家宝首相が「人民元為替レートの上下双方向での変動を促すべきだ」と述べたことから、想定するボックス圏を上下双方に拡大する(6.25~6.35元⇒6.20~6.40元)。

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