2010年03月23日

09年10-12月期資金循環統計:個人金融資産は前年比で9期ぶりの増加

経済研究部 上席エコノミスト 上野 剛志

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■見出し

・個人金融資産残高(09年10-12月期末): 前期比でも増加、貯蓄選好が強い
・フロー(時価変動を除いた流出入額)の基調: 安全性重視の姿勢に変化なし

■introduction

09年10-12月期末の個人金融資産残高は、7-9月期末から19兆円(1.3%)増加の1456兆円となった。前年同期比では35兆円(2.5%)の増加と、9四半期ぶりにプラスに転じた(図表1)。なお、暦年ベースでは3年ぶりの増加となる。
10-12月期も株価が狭いレンジでの推移となったが、前期に対してほぼ同様の水準を維持したため、時価変動の影響は2兆円と若干のプラスとなった(図表3)。
フローベースでは、従来、賞与の支給月にあたる12月を含むことから、10-12月期には現預金を中心に金融資産への流入超過となる傾向があり、今回も17兆円の流入超過となった(図表4)。

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経済研究部   上席エコノミスト

上野 剛志 (うえの つよし)

研究・専門分野
金融・為替、日本経済

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【09年10-12月期資金循環統計:個人金融資産は前年比で9期ぶりの増加】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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