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- 7月ECB政策理事会:政策金利据え置き、政策効果の見極め局面は当面続く
■見出し
・レポ金利は1%で据え置き、コリドーは±75bpで維持
・景気とインフレについては従来の見通しを踏襲
・実行段階に移った信用緩和強化策
・当面は政策効果見極めのための様子見が続く公算
■introduction
欧州中央銀行(ECB)は2日に政策理事会を開催、政策金利(レポ金利)の1%での据え置きを決めた。経済・インフレ率の見方は大きく変えず、中長期的なインフレ期待は安定しており、現在の政策金利の水準は「適切」という判断を維持しつつも、「最低とは決めていない」とし追加利下げの余地も確保した。
5月の理事会で決めた信用緩和強化策のうち、固定金利による1年物の無制限の資金供給は6月25日に実施され、今月6日にはカバード・ボンドの買い入れが始まる。
トリシェ総裁は、「金融政策の波及にはラグがあり、我々の政策は効果を挙げるはず」との認識と、「経済が回復し始めたら、政策理事会は速やかに導入した政策を解除し、流動性を吸収する」との立場を明らかにしている。金融混乱が再燃するような不測の事態が生じない限り、ECBは当面、現状維持のスタンスを維持すると思われる。
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03-3512-1832
- ・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職
・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員
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