2008年12月26日

2008~2010年度経済見通し

経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

日本経済は2007年末頃をピークに景気後退局面入りしている。
実質GDP成長率は2008年4-6月期、7-9月期と2四半期連続でマイナス成長となったが、金融危機の影響が実体経済にも波及しており、2008年度下期もマイナス成長が続く可能性が高い。2008年度の実質成長率は▲0.9%と、01年度(▲0.8%)以来のマイナス成長が見込まれる。
景気の底打ちは、海外経済の持ち直しが見込まれる09年度下期と予想するが、米国は家計のバランスシート調整を主因として、リセッション終了後も低成長が続く可能性が高い。
このため、日本の成長率も当面は潜在成長率を下回る低い伸びが続き、09年度に▲0.8%と2年連続でマイナス成長となった後、10年度も0.8%と景気回復期としては低い成長にとどまるだろう。

Xでシェアする Facebookでシェアする

このレポートの関連カテゴリ

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴
  • ・ 1992年:日本生命保険相互会社
    ・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
    ・ 2019年8月より現職

    ・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
    ・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
    ・ 2018年~ 統計委員会専門委員

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【2008~2010年度経済見通し】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

2008~2010年度経済見通しのレポート Topへ