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コラム
2007年09月14日
あなたは1年間に何回出張しますか? 平成18年の総務省「社会生活基本調査」生活行動編によると、「業務出張・研修・その他」による1泊2日以上の旅行をする人の割合が減少している。その理由としては、ITの進歩により出張の一部が代替できるようになったことや企業の経費節減などが考えられるが、交通機関の発達で全国各地への日帰り出張が容易になったことも大きな要因ではないだろうか。
今年7月にはJR東海が最新鋭車輌の新幹線“N700系のぞみ”を投入し、東京・新大阪間を最短2時間25分で結び、これまでより5分の時間短縮を実現した。JRや航空各社は、1分でも早く目的地に着くことを目指して熾烈なスピード競争を展開している。それは企業が時間という貴重な資源を少しでも無駄にせず、業務の効率性を最大限に高めるためにも重要なことである。
しかし、われわれの日常生活はすべてが「効率」最優先で動いているわけではない。たとえば、われわれが「旅行(たび)」をする場合、必ずしも目的地に最短時間で到着することを求めてはいない。各駅停車の列車に乗ったり、途中下車をしたり、車窓からの景色や風情を楽しむ。つまり「時感」を楽しんでいるのだ。出張では効率的な「時間」が重要であり、「旅行(たび)」では「時感」が重要なのである。
このようにわれわれは生活の場面にあわせて、「時間」と「時感」を大切にしている。しかし、現代社会ではややもすると、仕事を離れた日常生活においても「効率」最優先になり、「時感」を楽しむゆとりを失っていることがよくある。今後、ますます進展する少子高齢社会は、ゆとりが大事な時代だ。何故なら、子育てにしても介護にしても、効率性を第一に追求することはできないからである。
「仕事」は英語では“Business”で、その語源は“Busy”と通じる。“Busy”は「忙しい」であり、漢字では「心を亡くす」と書く。生活のすべてが仕事と同様の効率性という価値観に支配されてしまうと、心のゆとりをなくしてしまうことにもなりかねない。人生という「旅行(たび)」の車窓から本当に景色や風情を楽しむためには、心にゆとりをもって、ときどき「時感」を楽しむことが必要ではないだろうか。くれぐれも「時間」と「時感」を大切に!
今年7月にはJR東海が最新鋭車輌の新幹線“N700系のぞみ”を投入し、東京・新大阪間を最短2時間25分で結び、これまでより5分の時間短縮を実現した。JRや航空各社は、1分でも早く目的地に着くことを目指して熾烈なスピード競争を展開している。それは企業が時間という貴重な資源を少しでも無駄にせず、業務の効率性を最大限に高めるためにも重要なことである。
しかし、われわれの日常生活はすべてが「効率」最優先で動いているわけではない。たとえば、われわれが「旅行(たび)」をする場合、必ずしも目的地に最短時間で到着することを求めてはいない。各駅停車の列車に乗ったり、途中下車をしたり、車窓からの景色や風情を楽しむ。つまり「時感」を楽しんでいるのだ。出張では効率的な「時間」が重要であり、「旅行(たび)」では「時感」が重要なのである。
このようにわれわれは生活の場面にあわせて、「時間」と「時感」を大切にしている。しかし、現代社会ではややもすると、仕事を離れた日常生活においても「効率」最優先になり、「時感」を楽しむゆとりを失っていることがよくある。今後、ますます進展する少子高齢社会は、ゆとりが大事な時代だ。何故なら、子育てにしても介護にしても、効率性を第一に追求することはできないからである。
「仕事」は英語では“Business”で、その語源は“Busy”と通じる。“Busy”は「忙しい」であり、漢字では「心を亡くす」と書く。生活のすべてが仕事と同様の効率性という価値観に支配されてしまうと、心のゆとりをなくしてしまうことにもなりかねない。人生という「旅行(たび)」の車窓から本当に景色や風情を楽しむためには、心にゆとりをもって、ときどき「時感」を楽しむことが必要ではないだろうか。くれぐれも「時間」と「時感」を大切に!
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