2001年06月12日

公的年金に関するいくつかの考察(報告:東洋大学・駒村康平助教授)

年金フォーラム事務局

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■見出し

1.はじめに
2.空洞化問題についての考察
3.未納率の計量分析
4.税方式の議論
5.3号被保険者問題についての考察
6.年金が家計の資産選択・保険加入に与える影響
7.社会保険と税(目的税)との違い その他の論点
8.まとめ

■introduction

当年金フォーラムでは、年金民営化をテーマに検討を進めておりますが、第3回は、東洋大学経済学部の駒村助教授を招き、「公的年金に関するいくつかの考察」について、ご講演いただきました。以下は、駒村助教授の講演概要です。
・ 国民年金の空洞化問題については、未納・未加入の理由である制度への不信感を直視することが必要。国民健康保険等との一括徴収も検討に値する。
・ 保険料の徴収の難しさや、3号被保険者問題から、財源論での税方式の主張に結び付けることには疑問がある。財源論は別途正面からの議論が必要。
・ 3号被保険者についても、公平性の観点からは、保険料徴収を検討すべき。
・ 公的年金の存在は、今のところ、家計の資産選択や生命保険の加入行動には、それほど強い影響を与えていない。
・ 公的年金改革を通じた、いわば消極的な民営化・積立方式への移行には賛成であり、あわせて確定拠出制度への税制優遇を、年齢によって変えていくことも考えられる。

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