2000年09月01日

BtoC市場の将来性

高橋 敏信

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99年のBtoC市場は最大で3,500億円程度
インターネットを利用して一般消費者むけに様々な物品を販売するいわゆるBtoC取引の市場は、わが国でも急速に拡大しており、通産省の調査では99年の市場規模は3,360億円となり、4年後には3兆円を超えると予想されている。
一方、郵政省の「インターネットコマース調査」では、インターネットコマースを「TCP/IPを用いたインターネット上で財・サービスの受発注を行なう商取引」と定義し、99年のBtoC市場を3,500億円としている。
このように調査によって市場規模が異なるのは、どこまでをインターネット販売とするか、範囲や定義が異なるためである。インターネットで情報収集しただけで、インターネット取引とする見方もあり(非完結型取引)、最近のようにインターネットで不動産情報を収集する事例も増えているため、通産省でも不動産取引も含んだ99年の市場規模は3,360億円だが、ネット上で申し込みまで行なう完結型取引は1400億円に過ぎないとしている。
いずれにせよ、BtoCの市場は現時点では最大でも3,500億円程度であり、企業間取引に比べると、極めて限定的な市場といえる。

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