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ドイツの生命保険監督を巡る動向(1)-BaFinの2020年Annual Reportより(スポットライト)-
中村 亮一
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ドイツの生命保険会社の状況や業界が抱える課題及びこれらの課題に対するBaFinの考え方等についてはこれまでもいくつかのレポートで報告してきた。
昨年度は、BaFinの2019年のAnnual Report等に基づいて、ドイツの生命保険業界の監督に関するBrexitや欧州保険監督機関の改革、デジタル化、低金利環境といったトピックやソルベンシーIIレビューを巡る状況、ソルベンシーIIがスタートしての4年間を踏まえての、ソルベンシーIIを巡るドイツの現状等について等について、2回のレポートで報告した。
今回はBaFinの2020年のAnnual Report等に基づいて、ドイツの生命保険業界の監督に関するCOVID-19、Brexit、デジタル化、持続可能な金融、低金利環境、ソルベンシーIIレビューといったトピック等について報告する。
まずは、今回は、2020年のAnnual Reportの「Ⅰ.スポットライト(Spotlights)」の章に記載されている項目の中から、主として生命保険の監督に関するトピックについて報告する。なお、併せて、BaFinの保険・年金基金監督部門の最高責任者であるFrank Grund博士のインタビューからの内容を抜粋して報告する。
■目次
1―はじめに
2―2020年のスポットライト
1|新型コロナウイルス(COVID-19)
2|英国のEU離脱(Brexit)
3|デジタル化(Digitalisation)
4|持続可能な金融
5|低金利環境
6|ソルベンシーIIレビュー
3―Frank Grund博士のインタビューからの抜粋
1.生命保険会社の現在の状況についての評価
2.2020年にBaFinが行ったこと(保証金利に関連して)
3.2020年9月30日現在のBaFinの予後調査の結果より
4.ソルベンシーIIレビューについて
5.2020年の生命保険会社の技術的準備金に焦点を当てた検査の結果
6.2021年に引き継がれているその他の監督上の優先事項
4―まとめ
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