書籍詳細

  • マイナス金利と年金運用
    マイナス金利と年金運用
    著者:
    宮井 博/鈴木 誠/米澤 康博/山本 零/柳瀬 典由/徳島 勝幸/大野 早苗(著)
    出版社:
    きんざい
    発行年月:
    2017年12月
    定価:
    ¥2,000(税抜き)
    研究員:
    德島 勝幸 金融研究部

    ※当研究所の德島勝幸が、第6章「マイナス金利による債券市場のゆがみと円金利資産投資への影響 」を執筆。


    マイナス金利下での年金運用のあるべき姿を提言!

    日本の確定給付型の企業年金は、一定の年金額を従業員に対して約束している。したがって、企業・従業員が支払う掛金を積み立てた年金資産はその負債を上回るように運用されなければならない。低金利環境の継続、マイナス金利への移行は、確定給付型の企業年金の運営に対して深刻な問題を突き付けている。

    本書では、日本の企業年金制度の現状、企業年金財政の現状、海外におけるマイナス金利化に伴う年金資産運用の変化、ファイナンス理論に基づいた年金財政の運営モデルの提示、マイナス金利下での資産構成割合に応じた年金財政のシミュレーション、母体企業の経営者の行動についての実証研究、マイナス金利政策による日本の債券市場の変化といった論点が幅広く取り上げられている。

    さらに、マイナス金利への対応として広がった円債からヘッジ付き外債投資へのシフトについては、とくに米ドルと日本円の間において、理論的には内外金利差によって規定されるはずのヘッジコストが実際には金利平価よりも高止まりしているという事実に注目し、その要因を統計的な手法を用いて分析している。日本の企業年金の現在および将来の姿を知りたい人にとって必読の文献である。

【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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