2009年12月25日

高齢者市場開拓に向けた要点

生活研究部 上席研究員・ジェロントロジー推進室兼任 前田 展弘

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■目次

1--------高齢者市場の拡大
2--------高齢者市場の捉え方
3--------高齢者市場開拓に向けた要点

■introduction

日本は今後ますます高齢化が進む。これまでは高齢化の「スピード」が注目されたが、今後は高齢者の数が増加する「規模の拡大」が注目される。人口に占める65歳以上の割合は、現在は約5人に1人程度であるが、2015年には4人に1人、2035年には3人に1人とその割合は高まっていく。このことは社会全体でみれば持続的な社会保障制度の構築、労働力確保といった問題が取り沙汰されるが、産業界にとっては新たなビジネスチャンスの期待として捉えることもできる。

例えば、世帯主が60歳以上世帯の年間消費額を高齢者市場と仮定してその規模を推計すると、2015年には72兆円、市場全体に占める割合は4割を超し、2030年には77兆円、同じく割合は約5割に達する見通しである。
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生活研究部   上席研究員・ジェロントロジー推進室兼任

前田 展弘 (まえだ のぶひろ)

研究・専門分野
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)、超高齢社会・市場、QOL(Quality of Life)、ライフデザイン

経歴
  • 2004年     :ニッセイ基礎研究所入社

    2006~2008年度 :東京大学ジェロントロジー寄付研究部門 協力研究員

    2009年度~   :東京大学高齢社会総合研究機構 客員研究員
    (2022年度~  :東京大学未来ビジョン研究センター・客員研究員)

    2021年度~   :慶応義塾大学ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター・訪問研究員

    内閣官房「一億総活躍社会(意見交換会)」招聘(2015年度)

    財務省財務総合政策研究所「高齢社会における選択と集中に関する研究会」委員(2013年度)、「企業の投資戦略に関する研究会」招聘(2016年度)

    東京都「東京のグランドデザイン検討委員会」招聘(2015年度)

    神奈川県「かながわ人生100歳時代ネットワーク/生涯現役マルチライフ推進プロジェクト」代表(2017年度~)

    生協総研「2050研究会(2050年未来社会構想)」委員(2013-14、16-18年度)

    全労済協会「2025年の生活保障と日本社会の構想研究会」委員(2014-15年度)

    一般社団法人未来社会共創センター 理事(全体事業統括担当、2020年度~)

    一般社団法人定年後研究所 理事(2018-19年度)

    【資格】 高齢社会エキスパート(総合)※特別認定者、MBA 他

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