- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 不動産 >
- REIT(リート) >
- 二極化が鮮明になった東京オフィス市場―不動産クォータリー・レビュー2012年第4四半期
二極化が鮮明になった東京オフィス市場―不動産クォータリー・レビュー2012年第4四半期
松村 徹
このレポートの関連カテゴリ
- 2012年第4四半期の国内景気は、海外経済減速の影響や日中関係の悪化などで引き続き弱い動きとなっているが、政権交代後の円安、株高に大幅な金融緩和や緊急経済対策への期待から、足元では先行きに楽観的な見方も広がりつつある。第4四半期の新設住宅着工戸数や中古マンション成約件数は前年比で増加傾向にあるが、首都圏マンションの新規発売戸数は4ヶ月連続減少した。地価は底値圏にあり、2013年1月1日時点の地価公示では上昇地点の増加が見込まれる。
- 東京オフィス市場では、都心3区の大規模ビル賃料の下落傾向が続く一方、Aクラスビルの賃料は前年同期比で大幅に上昇し、市場の二極化が鮮明になった。東京都区部のマンション賃料は弱い動きとなった。ホテルの客室稼働率は、震災前を超える高い水準で推移している。大型物流施設は需給の逼迫が続き、首都圏を中心に多数の開発計画が進む。
- 約半年ぶりに1,000ポイントの大台を回復した東証REIT指数は、その後も堅調に推移し、12月末には震災前の水準を回復し、第4四半期の上昇率は9.1%、2012年累計では過去最高の33.6%となった。私募ファンド市場も堅調に推移しており、昨年末からの円安、株高や景気回復期待の高まりなどを背景に、不動産投資市況は実体経済に先行して改善が続くとみられる。
このレポートの関連カテゴリ
松村 徹
研究・専門分野
(2013年02月05日「不動産投資レポート」)
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月24日
中国経済の現状と注目点-24年1~3月期は好調な出だしとなるも、勢いが持続するかは疑問 -
2024年04月24日
人手不足とインフレ・賃上げを考える -
2024年04月24日
米国でのiPhone競争法訴訟-司法省等が違法な独占確保につき訴え -
2024年04月23日
他国との再保険の監督に関する留意事項の検討(欧州)-EIOPAの声明 -
2024年04月23日
気候変動-温暖化の情報提示-気候変動問題の科学の専門家は“ドラマが少ない方向に誤る?”
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【二極化が鮮明になった東京オフィス市場―不動産クォータリー・レビュー2012年第4四半期】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
二極化が鮮明になった東京オフィス市場―不動産クォータリー・レビュー2012年第4四半期のレポート Topへ