- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 欧米保険事情 >
- 米国の責任準備金評価制度はIMFによってどう評価されたのか―米国に対するFSAP〔保険セクター〕の結果報告―
米国の責任準備金評価制度はIMFによってどう評価されたのか―米国に対するFSAP〔保険セクター〕の結果報告―
中村 亮一
このレポートの関連カテゴリ
■要旨
IMF(国際通貨基金)は、2015 年4月にFSAP(金融セクター評価プログラム:Financial Sector Assessment Program)に基づく米国の金融システムに対する評価について、その詳細な評価報告書を公表した。日本の金融システムに対しては、2012年8月にFSAPの結果が公表されているが、日米両国において、保険会社の健全性の評価において重要な意味を有する監督上の「責任準備金評価」に関して、問題指摘が行われ、低い評価が与えられる結果となった。
責任準備金評価については、「EU(欧州連合)」を中心とした世界の大きな潮流として
(1)「ルール・ベース」から「プリンシプル・ベース」への移行の動き
(2)「市場整合的評価」に基づく「経済価値ベースの責任準備金評価」を推進する動き
がある中で、伝統的に「ルール・ベース」中心かつ「償却原価+事後検証(CF(キャッシュ・フロー)テスト)」方式を採用している「米国」の責任準備金評価制度が何故そのような低い評価となったのか、米国に類似した責任準備金評価制度を採用している「日本」としても、今回の評価結果については大変気になるところである。
本稿では、米国に対するFSAP〔保険セクター〕の評価結果の内容を紹介するとともに、併せて、米国における責任準備金評価を巡る最近の動きについて報告する。
このレポートの関連カテゴリ
中村 亮一
研究・専門分野
(2015年05月11日「基礎研レポート」)
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年03月29日
人的資本経営の実践に資するオフィス戦略の在り方-メインオフィスは人的資本経営実践のためのプラットフォームに -
2024年03月29日
晩年に関する不安~老後とその先の不安には「近居」が“程よい距離感” -
2024年03月29日
急速に導入が進むインドの再生可能エネルギー~2030年の国際公約達成を狙える位置に -
2024年03月29日
身体活動基準2023~座位行動時間、筋トレに関する指針が追加 -
2024年03月29日
鉱工業生産24年2月-不正問題の影響で自動車生産が一段と落ち込む
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
-
2023年04月27日
News Release
【米国の責任準備金評価制度はIMFによってどう評価されたのか―米国に対するFSAP〔保険セクター〕の結果報告―】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米国の責任準備金評価制度はIMFによってどう評価されたのか―米国に対するFSAP〔保険セクター〕の結果報告―のレポート Topへ