2013年06月11日

中国経済:大学新卒者は史上最悪の就職難なのに求人倍率は上昇、中国では一体何が起きているのか?

三尾 幸吉郎

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

  1. 今年、中国本土で普通大学を卒業する学生の数は前年比19万人増の699万人となる見込みだが、7月の就職時期が迫るこの時期になっても就職内定率は低迷、史上最悪の就職難といわれている。
  2. 都市部全体の労働需給は良好なのに、大卒者の労働需給だけが悪化している背景には、1998年以来の高等教育改革で大学が急増したことがあり、大卒者には深刻な雇用ミスマッチが起きている。
  3. 雇用ミスマッチを解消するには、産業構造及び各産業内の高度化が必要だが、既存雇用のリストラという痛みも伴う。現在の労働需給は良好なため、痛みを伴う改革を進めるチャンスである。
Xでシェアする Facebookでシェアする

このレポートの関連カテゴリ

三尾 幸吉郎

研究・専門分野

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【中国経済:大学新卒者は史上最悪の就職難なのに求人倍率は上昇、中国では一体何が起きているのか?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

中国経済:大学新卒者は史上最悪の就職難なのに求人倍率は上昇、中国では一体何が起きているのか?のレポート Topへ