- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 欧米保険事情 >
- 近年における米国個人生保の動向・特徴 -主力の地位を維持し多様化するユニバーサル保険と復活傾向見せる終身保険
【要約】
世界最大の生保市場である米国において、その主力である個人生命保険の商品別内訳を見ると、ユニバーサル保険と終身保険の健闘が目立っている。ユニバーサル保険は引き続き主力の座を占めているが、その内容は多様化している。具体的にはかつての資金積立中心の性格から、安価な保険料で死亡保障を求めるタイプに変化しつつある。すなわち、低金利が継続する中で、契約者の勘定残高がゼロになっても契約所定の条件を満たせば契約が失効せずに、死亡保障を継続することができるという性質を持った商品が定着しつつある。また、契約者勘定に対して元本部分を保証しつつ、株価指数の上昇の一定部分を利息として付与する指数連動型商品も低金利を受けて普及しつつある。一方において、2008年の金融危機以降、終身保険の復活傾向も目立っている。これは、仕組みが簡素で金融市場の変動の影響を受けにくいことなどが評価されたものと見られている。生保事業の中核としての個人生命保険分野で、ユニバーサル保険と終身保険の今後の動向は、生保事業運営の観点からも引き続き注目していく必要があるものと考えられる。
このレポートの関連カテゴリ
小松原 章
研究・専門分野
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月19日
しぶといドル高圧力、一体いつまで続くのか?~マーケット・カルテ5月号 -
2024年04月19日
年金将来見通しの経済前提は、内閣府3シナリオにゼロ成長を追加-2024年夏に公表される将来見通しへの影響 -
2024年04月19日
パワーカップル世帯の動向-2023年で40万世帯、10年で2倍へ増加、子育て世帯が6割 -
2024年04月19日
消費者物価(全国24年3月)-コアCPIは24年度半ばまで2%台後半の伸びが続く見通し -
2024年04月19日
ふるさと納税のデフォルト使途-ふるさと納税の使途は誰が選択しているのか?
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【近年における米国個人生保の動向・特徴 -主力の地位を維持し多様化するユニバーサル保険と復活傾向見せる終身保険】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
近年における米国個人生保の動向・特徴 -主力の地位を維持し多様化するユニバーサル保険と復活傾向見せる終身保険のレポート Topへ