2013年07月16日

中国保険市場の最新動向(2)32の地域別でみる中国保険マーケット-成長スピードは「西高東低」-

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき

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■要旨


中国の生保市場は緩やかではあるが、成長のスピードを取り戻しつつある。
2011年は保険会計規則の変更や銀行窓販の規制強化、銀行の理財商品との競争による一時的な販売力低下によって16年ぶりに保険料収入が減少したが、2012年以降は回復傾向にある。

一方、各地域における2012年の保険の普及状況をみると、経済が発展し、所得の高い東部地域の普及が最も進んでいる。例えば、1人あたりの保険料拠出が最も多い北京市(東部地域)と最も小さいチベット自治区(西部地域)では14倍の格差がある。

成長のスピードに目を転じてみると、中国政府の重要施策として経済成長の目標値が高く設定されている西部地域の成長が最も伸びており、生保市場についても同様の傾向にある。中国の生保市場は東部地域が市場を牽引し、西部がそれを追う形で成長している。



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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき (かたやま ゆき)

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

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