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- 欧米諸国の年金事情~隣の芝生は青いか~ 第7回 =スペイン編=
■見出し
1――遅れてやってきた高齢化社会~その背後には長い独裁政権の歴史~
2――公的年金~割とシンプルな制度~
3――私的年金~制度の充実はこれから~
4――問題はこれから~急速に増える政府の年金関連支出~
5――求められる厳しい財政運営~のしかかる複数のプレッシャー~
6――おわりに
■introduction
前回のレポートではイタリアの年金事情について整理をしましたが、今回はそのイタリアと並んで南欧を代表するもうひとつの国、スペインの年金事情を紹介したいと思います。少し古いデータになりますが、ドイツ、フランス、イタリアにスペインを加えた4ヶ国で行った年金に関する調査で面白い結果が出ています。質問は「自分の受け取る給与のうち、何パーセントが年金制度維持のために使われているか」というものです。これに正しく答えることができた人の割合はイタリアが最も高く、スペインが最も低いという結果となっています1。イタリアの人は年金への執着が強くて、スペインの人は淡々としているということなのでしょうか。実はこの背景にはスペイン独特の理由があるようです。今回はそんなスペインの年金事情を見て行きたいと思います。
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取締役
前田 俊之 (まえだ としゆき)
研究・専門分野
(2013年02月18日「保険・年金フォーカス」)
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