2014年11月06日

【米中間選挙結果】共和党が上下両院で過半数を獲得、上下両院の「ねじれ」は解消

経済研究部 主任研究員 窪谷 浩

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【要旨】

結果の概要

11月4日に米国で中間選挙が実施された。11月6日(日本時間9時)時点で判明している結果は、共和党が上院(定数100)で52議席以上、下院(定数435)で243議席以上を獲得した模様。下院ではこれまでも共和党が過半数を維持していたが、上院では、06年以来となる、実に8年ぶりの過半数獲得となった(図表1、図表2)。この結果、大統領と連邦議会の多数派政党が異なる状況は持続するものの、連邦議会内で多数派政党が異なる「ねじれ」状態は解消された。
なお、州知事選挙については、今回改選された36州のうち、共和党が24州以上を獲得し、こちらも共和党の圧勝となった。
中間選挙は、大統領に対する信任投票の意味合いが強いが、今回の結果は、米国の有権者がオバマ大統領に対する不満を示した格好だ。オバマ大統領にとっては、任期の残り2年間の政権運営が益々困難になったと言え、同大統領のレイムダック化が確定的となった。
今回の中間選挙の投票率は、36.6%と前回の中間選挙(2010年)の40.9%を下回った(United States Elections Project推計)とみられ、有権者の関心の低さが伺われた。


上院政党別議席数(過半数51)/下院政党議席数(過半数218)

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経済研究部   主任研究員

窪谷 浩 (くぼたに ひろし)

研究・専門分野
米国経済

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