1国の経済活動の状況やその成果を表わす統計で、最もよく知られ、最も網羅的な指標は何かと問われれば、多くの人が「GDP(Gross Domestic Product、国内総生産)」と答えるであろう。かつては、そうした問いに対する答えは、「GNP(Gross National Product、国民総生産)」であったはずである。
実は、概念自体は「GNI(Gross National Income、国民総所得)」という表象項目に引き継がれている。「93SNAへの移行に伴う呼称変更」と言う莫れ。そもそも、「GNP」という言葉を使う人が、いまどき、どれだけいるだろうか。「GNI(Gross National Income)」が替わりになると言うなら、それを知っている人がどれだけいるだろうか。何よりも、人々の意識から「GNP」は消えてしまったのではないだろうか。