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- 【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(7月号)~輸出は増勢鈍化後も高水準を維持
2018年07月10日
シンガポールの18年5月の輸出額(石油と再輸出除く)は前年同月比20.4%増(前月:同18.8%増)と小幅に上昇した。輸出は医薬品の変動が大きいために上下に振れているが、総じて石油化学製品を中心に増加傾向を維持している。なお、総輸出額は前年同月比14.7%増(前月:同16.9%増)、総輸入額が同14.1%増(前月:同18.2%増)となり、それぞれ低下した。結果として、貿易収支は40.9億ドルの黒字と、前月から5.2億ドル減少した(図表11)。
輸出(石油と再輸出除く)を品目別に見ると、まず全体の約3割を占める電子製品は同4.0%減(前月:同1.1%減)と4カ月連続で低迷した(図表12)。電子製品の内訳を見ると、主力のIC(同4.7%減)とPC(同14.3%減)、通信機器(同6.9%減)が揃ってマイナスに転じたほか、PC部品(同34.9%減)とダイオード・トランジスタ(同15.6%減)は引き続き低迷した。また電子製品と同じく全体の約3割を占める化学は同24.9%増(前月:同35.7%増)と低下しつつも高水準を維持した。化学製品の内訳を見ると、医薬品が同37.6%増(前月:同52.7%増)、石油化学製品が同19.6%増(前月:同22.3%増)と、それぞれ好調だった。
輸出(石油と再輸出除く)を品目別に見ると、まず全体の約3割を占める電子製品は同4.0%減(前月:同1.1%減)と4カ月連続で低迷した(図表12)。電子製品の内訳を見ると、主力のIC(同4.7%減)とPC(同14.3%減)、通信機器(同6.9%減)が揃ってマイナスに転じたほか、PC部品(同34.9%減)とダイオード・トランジスタ(同15.6%減)は引き続き低迷した。また電子製品と同じく全体の約3割を占める化学は同24.9%増(前月:同35.7%増)と低下しつつも高水準を維持した。化学製品の内訳を見ると、医薬品が同37.6%増(前月:同52.7%増)、石油化学製品が同19.6%増(前月:同22.3%増)と、それぞれ好調だった。
フィリピンの18年5月の輸出額は前年同月比3.8%減と、前月(同4.9%減)に続いて減少した。輸出は主力の電子製品こそ増加傾向を維持しているものの、全体では昨年後半から伸び悩み、足元では5ヵ月連続マイナス圏で推移している。一方、輸入額は前年同月比11.4%増(前月:同23.1%増)と低下しつつも二桁増を維持した結果、貿易収支は37.0億ドルの赤字となり、前月から2.2億ドル赤字が拡大した(図表13)。こうした貿易赤字の拡大傾向は同国の通貨ペソに減価圧力がかかる一因となっている。
輸出シェア上位10品目を見ると、まず輸出全体の約5割を占める電子製品は同2.3%増(前月:同5.5%増)と伸び悩んだ(図表14)。電子製品の内訳を見ると、計測制御機器(同13.7%増)が好調だった一方、主力の半導体デバイス(同0.1%減)と電子データ処理機(同4.5%減)が減少した。その他9品目は総じて増加した品目が多かった。金属部品(同80.9%増)や機械・輸送用機器(同24.9%増)、精錬銅(同23.5%増)、その他製造品(同7.0%増)、金(同4.4%増)、バナナ(同1.6%増)が増加した一方、イグニッション・ワイヤーセット(同40.8%減)やその他鉱物製品(同29.5%減)、電子機械・部品(同8.6%減)が減少した。
輸出シェア上位10品目を見ると、まず輸出全体の約5割を占める電子製品は同2.3%増(前月:同5.5%増)と伸び悩んだ(図表14)。電子製品の内訳を見ると、計測制御機器(同13.7%増)が好調だった一方、主力の半導体デバイス(同0.1%減)と電子データ処理機(同4.5%減)が減少した。その他9品目は総じて増加した品目が多かった。金属部品(同80.9%増)や機械・輸送用機器(同24.9%増)、精錬銅(同23.5%増)、その他製造品(同7.0%増)、金(同4.4%増)、バナナ(同1.6%増)が増加した一方、イグニッション・ワイヤーセット(同40.8%減)やその他鉱物製品(同29.5%減)、電子機械・部品(同8.6%減)が減少した。
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
(2018年07月10日「経済・金融フラッシュ」)
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