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景気ウォッチャー調査(18年1月)~降雪や寒波により来客数が伸び悩み、6ヵ月ぶりに節目の50割れ~
白波瀨 康雄
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3.景気の先行き判断DI(季節調整値):3ヵ月連続の悪化も、50を上回る水準は維持
企業動向関連では、「3月の受注量はこの2年間で最も多く、生産が間に合うかどうか心配なほどである」(東海・輸送用機械器具製造業)や「現状で受注量は高位安定しており、この状態がしばらく続く」(中国・鉄鋼業)など、今後も好調な受注が続くとする企業が目立った。「近年は大型物件が多く工期が長くなる傾向にあるので、受注時点よりも発注段階で資機材の価格が上昇することによって利益を圧迫する」(中国・建設業)や「年度末、新年度に期待したいが、景気が上向くような話はない。人手不足や燃料費の高騰など、収益の悪化が心配で、厳しい状況はまだ続く」(南関東・輸送業)など、輸送業を中心に、コストの増加により収益が圧迫することを懸念するコメントがみられた。
雇用関連では、「求人はあるが、慢性的な人材不足が続いている。人材確保のため時給を上げる企業も増えている。また、新年度に向けた増員の話も出てきている」(南関東・人材派遣会社)など、待遇の改善や新年度に向けて採用を増やす企業がみられる。また、「雇用の無期転換問題への対応を目前にして、企業側の混乱が見込まれる。また、不合理な解雇や、逆に求職者側からの離脱、転職も見込まれることから、企業活動に悪い影響を与える可能性を懸念している」(東北・人材派遣会社)や「労働者派遣法の3年の期間制限が近づくにつれ、直接雇用化は増加する見込みである」(南関東・人材派遣会社)など、2018年4月から始まるいわゆる無期雇用転換ルールに関するコメントがみられた。
ただし、2月に入ってから米金利上昇に伴う米国株の急落をきっかけに世界的にリスクオフの動きが広がっており、日経平均株価も大幅安となった。為替相場では過度な円高は進んでおらず、実体経済に与える影響は限定的となりそうたが、調整が長引き、資産効果等により好調だった高額消費の売上に陰りが出てくれば、百貨店等を中心に景況感の押し下げ要因になってくる可能性がある。
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(2018年02月09日「経済・金融フラッシュ」)
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