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- 最近の人民元と今後の展開(2018年2月号)~対韓国ウォン割安感縮小で元高圧力は低下
- 1月の人民元の対米ドルレート(スポット・オファー、中国外貨取引センター)は、米国では景気好調を背景に長期金利が上昇しドル高要因となったものの、中国で景気悪化懸念が後退したことや基準値設定方法が再変更されたこと、それにドイツ連銀が外貨準備に人民元を加えると発表したことなどが元高要因となり、1月末は前月末比3.4%上昇の同6.2935元で取引を終えた。
- 18年3月末に向けての見通しとしては、3月の全人代で決定される18年の成長率目標は「6.5%前後」に設定されると予想、中国政府は金融リスク抑制を重視してその「6.5%前後」に向けて景気は減速して行くと見ていることに加え、1月の人民元の上昇で韓国ウォンとの間にあった割安感が縮小したことから、当面の人民元レートは1米ドル=6.2元前後の上値をトライする可能性が残るものの、3月末には小緩む展開を予想している。なお、想定レンジは1米ドル=6.2~6.8元(1元=16.8~17.5円)とした。
■目次
1――1月の人民元の動き
2――今後の展開
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三尾 幸吉郎
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