2018年01月16日

保育士の賃金を考える~賃金カーブの改善と保育の質の確保を~

社会研究部 准主任研究員   坊 美生子

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■要旨

待機児童問題のネックとなっているのが保育士不足であり、その要因には賃金の低さがある。本稿では、現状における保育士の処遇と背景、改善策について論じる。まず、保育士と他の職種との賃金差は平均すると月約8万円であると試算した。しかし、より詳しく分析してみると、新人時代には約4万8,000円だった賃金差が、勤続15年以上になると13万7,000円に開いている。長く勤めれば勤めるほど賃金差が拡大しており、これが保育士の意欲を損ねていると考えられる。重要なのは、賃金カーブを他の職種並みに引き上げ、離職を防ぐことである。また、保育士不足の状況は地域によって異なっており、地域の実情に沿った対応が必要である。一方、保育所を運営する事業者には、ICTの活用などによる働き方の改善と、保育の質を確保することが一層求められるだろう。

■目次

1――はじめに
2――保育士不足の要因
3――保育所等の経営と保育士の賃金
  1|保育士の賃金の決まり方
  2|福祉業界の労働生産性
4――保育士と全職種の賃金比較
  1|条件補正後の賃金差
  2|賃金カーブの違い
  3|地方による違い
5――結びにかえて~保育士確保と質的向上に向けた処遇改善策~
  1|賃金改善と保育の質の確保
  2|働き方の改善
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社会研究部   准主任研究員

坊 美生子 (ぼう みおこ)

研究・専門分野
住宅政策、まちづくり、労働、社会保障

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