コラム
2017年12月11日

「夫は仕事、妻は家庭」が理想の男性比率 47都道府県価値観ランキング(1)-未婚化データ検証「理想の彼はどこにいる?」

生活研究部 研究員   天野 馨南子

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はじめに

個人の恋愛・結婚行動において希望が叶わないケースにおける大きな原因のひとつは

「目的と行動が一致していない」 である。
 
例えば、野球をする男性が大好き、という女性がサッカー部の練習に応援にいくことは恋愛・結婚行動から考えるならば、あまり目的適合的ではないだろう。

ということは、結婚を希望する男女が「目的にあった行動をしないから出逢えない壁」をクリアしやすくなる情報が提供されるなら、「それは妄想だから、叶わない」といった恋愛行動・結婚行動が起こりにくくなるはずである。
 
そこで本稿では、日本全国の男性の「ある意識」を俯瞰し、女性が「私の希望にあった男性」に出会いやすくなるかもしれない情報を提供してみたい。

生まれ育った地を離れる、その前に

パートナーとなる相手への希望は言い出したらきりがないが、「専業主婦希望」であるか「結婚しても働きたい希望」であるかは、女性にとって結婚における希望条件としては小さなものではないのではないだろうか。
 
高校卒業後、地方から男性のみならず多くの女性が都会に流れてくる状況が続いている。筆者が暮らす東京都は全国最低の出生率を続けているものの、地方から主に高校卒業を機に転居してくる若い男女で溢れている。週末の渋谷などは時間によっては溢れかえる若い男女で移動するのも大変といった具合である。
 
地方からこちらへくる若い女性たちは仕事を求めていたり、育ったエリアにはない刺激や生活の変化を求めていたり、学びの場などの成長の機会の多さを求めていたり、まだみぬパートナーを求めていたり、「生まれた地から出たい」その理由は様々である。
 
もし生まれ育ったエリアから出ることを考える場合、そしてその移動した先での出逢いを少なからず彼女たちが希望しているのであれば、自らが育ったエリアの男性と比べてみて、移動先の男性が結婚後の妻の就業についてどういう価値観の状況なのか、その差を知っておくことは後々「こんなはずではなかったのに」とならないためには無駄にはならないだろう。

理想の結婚は「夫は仕事、妻は家庭」とする男性の割合ランキング

では早速、「夫は仕事、妻は家庭」が理想と考える男性の割合が多い県を見てみよう(図表1)。全国平均より割合が高いエリアは、47都道府県中21エリアであった。
 
この図表で自分の生まれた地よりも上位エリアへの移動であればあるほど、専業主婦希望の女性にはパートナー探しという視点で見るならば、検討に値するエリア、ということが出来る。
【図表1】自分の家庭の理想は、「夫が外で働き、妻が家を守る」ことだ:男性比率(多い順)
専業主婦希望の女性がエリアを越えて探すのであれば、最も検討の余地がありそうなエリアは福岡県、ということになる。

データからわかるのは、上位10エリアのうち9エリアが西日本に集中している。西日本に伝統的性別役割意識の強い男性が多いようである。
 
では、結婚や出産後も働きたい女性については、もし自分の生まれた地を離れて考えるなら、どのエリアの男性から探すことがよさそう、となるだろうか。上のランキングを「割合が少ない順」に並べかえてみよう(図表2)。
 
伝統的役割分担が理想の男性が平均より少ないエリア(全26エリア中)上位10エリアをみると、東日本・西日本まんべんなく散らばっているように見える。ただし、東北エリアは「女性に働いて欲しい」もしくは「専業主婦でいて欲しくはない」男性が多いようである。

東北6県のうち、宮城県をのぞく東北3県が上位10エリア入り(20位内に4県ランクイン)をしているからである。
【図表2】自分の家庭の理想は、「夫が外で働き、妻が家を守る」ことだ:男性比率(少ない順)
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生活研究部   研究員

天野 馨南子 (あまの かなこ)

研究・専門分野
少子化対策・女性活躍推進

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