2017年10月03日

最近の人民元と今後の展開(2017年10月号)~9月は往って来いの展開、年末にかけての動向は?

経済研究部 上席研究員   三尾 幸吉郎

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■要旨
 
  • 9月の人民元レート(スポット・オファー、中国外貨取引センター)は米ドルに対して小幅に下落、9月末は前月末比0.9%下落の1米ドル=6.6535元で取引を終えた。9月初旬はユーロドルが1ユーロ=1.2米ドルの大台を回復したことを受けて人民元も勢い良く上昇、7日には1年5ヵ月ぶりに6.4元台を付けた。しかし、ユーロが下落に転じたことや中国当局の姿勢が元高阻止に変わったとの思惑から人民元は下落に転じた。結局、9月は“往って来い”の展開となり、前月号で提示した想定レンジ内にぎりぎりの所で踏みとどまった。
     
  • 17年末に向けての人民元レートは、米中の長期金利差は縮小しないと見て、引き続き米ドルに対してボックス圏でほぼ横ばいの動きと予想している。想定レンジは1米ドル=6.5~6.9元(1元=16.0~17.4円)。なお、ユーロドルが再び上昇の勢いを強めて想定レンジの上限(1米ドル=6.5元)を突破する可能性は残る。しかし、9月の仏上院選ではマクロン政権が敗北、独総選挙でもメルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟が議席を減らすなどユーロ圏改革のスピードアップに対する期待は後退、そのリスクは低下した。

■目次

1――9月の人民元の動き
2――今後の展開
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経済研究部   上席研究員

三尾 幸吉郎 (みお こうきちろう)

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