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- 【アジア・新興国】タイの生命保険市場(2016年版)
2017年09月19日
■要旨
2016年のタイ生命保険市場の収入保険料は前年比7.0%増の5,605億バーツ(約1.9兆円)と、前年の同6.0%増を上回ったものの、2年連続で一桁台の伸びに止まった。低金利環境が続くなかで、貯蓄性の高い養老保険の販売が落ち込んだ影響が大きい。
もっとも、こうした厳しい事業環境が続くなかでもタイ生保市場が堅調な伸びを続けている面はポジティブに評価されるべきであろう。生保各社は低金利を背景にユニット・リンク保険の販売に力を入れているほか、IT技術を駆使した販売サポートツールや顧客へのアフターサービスの開発、ネット販売に向けたシンプルな保険商品の開発を進めるなど、先進的な取組みを実施している。またタイでは、少子・高齢化と医療費の高額化が進む一方で社会保障制度の整備が遅れており、年金など退職準備関連商品や医療保険のニーズが今後拡大すると見込まれる。このようにタイの生命保険市場は今後も中長期的な拡大が見込まれることに変わりはなさそうだ。
■目次
1―市場概況
2―保険種類別の販売動向
3―商品別の販売動向
4―販売チャネル別の販売動向
5―会社別の販売動向
6―資産運用状況
7―収支動向
8―おわりに
2016年のタイ生命保険市場の収入保険料は前年比7.0%増の5,605億バーツ(約1.9兆円)と、前年の同6.0%増を上回ったものの、2年連続で一桁台の伸びに止まった。低金利環境が続くなかで、貯蓄性の高い養老保険の販売が落ち込んだ影響が大きい。
もっとも、こうした厳しい事業環境が続くなかでもタイ生保市場が堅調な伸びを続けている面はポジティブに評価されるべきであろう。生保各社は低金利を背景にユニット・リンク保険の販売に力を入れているほか、IT技術を駆使した販売サポートツールや顧客へのアフターサービスの開発、ネット販売に向けたシンプルな保険商品の開発を進めるなど、先進的な取組みを実施している。またタイでは、少子・高齢化と医療費の高額化が進む一方で社会保障制度の整備が遅れており、年金など退職準備関連商品や医療保険のニーズが今後拡大すると見込まれる。このようにタイの生命保険市場は今後も中長期的な拡大が見込まれることに変わりはなさそうだ。
■目次
1―市場概況
2―保険種類別の販売動向
3―商品別の販売動向
4―販売チャネル別の販売動向
5―会社別の販売動向
6―資産運用状況
7―収支動向
8―おわりに
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
公式SNSアカウント
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