2017年08月07日

IAISが拡大フィールドテストのためのICS(保険資本基準)Version1.0を公表-保険負債評価の割引率について-

保険研究部 常務取締役 研究理事 兼 ヘルスケアリサーチセンター長   中村 亮一

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■要旨

IAIS(保険監督者国際機構)が、保険会社に対する国際的な資本規制であるICS(Insurance Capital Standard:保険資本基準)に関して、2017年7月21日に、「拡大フィールドテストのためのリスクベースのグローバルな保険資本基準Version1.0(Risk-based Global Insurance Capital Standard Version 1.0 for Extended Field Testing)」(以下、「ICS Version1.0」という)を公表した。

今回のICS Versin1.0は、2016年7月19日に市中協議に諮られた2016 ICS CD(2016 Insurance Capital Standard Public Consultation Document)に対するフィードバック等を受けてのものであるが、その位置付けはまさに2017年のフィールドテストに参加するボランティアグループのためのICS基準である。正式な協議文書という形にはなっていないが、今回の公表を受けて、利害関係者からのフィードバックを受け付ける形になっている。

今回のICS Version1.0については、2016 ICS CDから各種の変更等が行われている。ただし、今回のレポートでは、全体の特徴において、その概要に触れた後、具体的内容については、保険負債評価に使用する割引率に焦点を絞って報告する。

なお、保険負債評価に関する項目の中でも、2016 ICS CDから大きな変更が行われていない点等については、今回は詳しくは触れていない。こうした点を含む2016 ICS CDの概要については、基礎研レポート「IAIS(保険監督者国際機構)によるICS(保険資本基準)について-公表された市中協議文書の概要と関係団体からの初期反応等-」(2016.8.9)(以下、「前回のレポート」という。)を参照していただきたい。

■目次

1―はじめに
2―ICS(保険資本基準)について
  1|ICSとは
  2|ICSの位置付け
  3|ICS作成に向けてのプロセス
3―今回の ICS Version 1.0の概要
  1|プレス・リリース資料による説明
  2|拡大フィールドテストの意味合い
  3|拡大フィールドテストのためのICS Version1.0の特徴
  4|今回の報告書で取り扱われる問題
  5|今回の報告書で取り扱われない問題(ICSのComFrameへの融合)
  6|次のステップ
4―今回の ICS Version 1.0の具体的内容-保険負債評価の割引率-
  1|評価方法(valuation)
  2|市場調整価値ベース(MAV)
  3|GAAP調整アプローチ(GAAP Plus )
5―今回の ICS Version 1.0の公表に対する反応
  1|ABI(Association of British Insurers:英国保険会社協会)
  2|CRO Forum
6―まとめ 
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保険研究部   常務取締役 研究理事 兼 ヘルスケアリサーチセンター長

中村 亮一 (なかむら りょういち)

研究・専門分野
保険会計・計理

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