2017年05月17日

【アジア・新興国】韓国における生命保険市場の現状- 2016年のデータを中心に -

生活研究部 准主任研究員   金 明中

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■要旨
 
  • 2016年における生命保険の世帯加入率は81.8%で、2015年の87.2%に比べて5.4%ポイント減少した。また、生命保険加入世帯の平均加入件数も3.4件で2015年の3.5件に比べて0.1件減少している。
     
  • 生命保険の個人加入率は2015年の78.9%から2016年には73.4%に大きく減少した。2016年の既婚者の加入率(75.1%)や加入件数(1.6件)はそれぞれ、未婚者の加入率(67.2%)や加入件数(1.1件)を上回った。
     
  • 男女別の個人加入率は、女性(76.9%)が男性(69.9%)より高く、所得階層別には高所得層(81.4%)の加入率が中所得層(76.4%)や低所得層(57.1%)の加入率を上回った(図表5)。一つ注目すべきことは2012年以降、継続的に増加傾向であった低所得層の加入率が2016年には大きく減少したことである。
     
  • 2016年第3四半期における生命保険会社の保険料収入総額は27.3兆ウォンで、前年同期の27.2兆ウォンから少し増加した。保険料収入総額で個人保険が占める割合は93.5%で、団体保険の6.5%を大きく上回っていた。
     
  • 保険料収入を基準とした市場シェアは、大手3社(サムソン生命、ハンファ生命、教保生命)の割合が年々減少傾向にあるのが目立つ。2000年には79.9%であった大手3社の市場シェアは、2016年第3四半期には45.3%まで減少している。一方、中小生命保険会社や外資系生命保険会社の同期間における市場シェアはそれぞれ14.4%、5.7%から37.0%、17.8%まで増加した。
     
  • 2016年第3四半期の韓国の生命保険会社の資産総額は775.5兆ウォン(前年同期の707.1兆ウォンに比べて9.7%増)で、運用資産の利回りは3.61%(対前年同期比0.57%ポイント減)に達している。
     
  • 生命保険の初回保険料を基準とした販売チャネルは、過去には保険外交員による販売が多かったものの、バンカシュアランスが登場してからは保険外交員のシェアは減少傾向にある。2001年に60.3%を占めていた保険外交員のシェアは2005年にバンカシュアランスが登場してから39.1%に急減し、最近の2015年には20.0%まで減少した。一方、バンカシュアランスのシェアは2005年の46.6%から2015年には52.0%まで増加している。

■目次

1――はじめに
2――加入状況
3――収支の概況
4――市場シェアの推移
5――資産運用
6――販売チャネル
7――新商品
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生活研究部   准主任研究員

金 明中 (きむ みょんじゅん)

研究・専門分野
社会保障論、労働経済学、日・韓社会保障政策比較分析

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