- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 欧米保険事情 >
- EUと米国の間の再保険規制を巡る交渉はどうなったのか-カバード・アグリーメントをついに締結へ-
EUと米国の間の再保険規制を巡る交渉はどうなったのか-カバード・アグリーメントをついに締結へ-
中村 亮一
このレポートの関連カテゴリ
「EUと米国の対話プロジェクト(EU-US Dialogue Project)」及びそこで協議されていた「カバード・アグリーメント(Covered Agreement)」の採択を巡る動きについては、保険年金フォーカス「EUと米国の間の再保険規制を巡る交渉の状況はどうなっているのか-カバード・アグリーメントを巡る状況-」(2016.12.26)(以下、「前回のレポート」という)で報告した。
その中で、交渉の当事者である欧州委員会(EC)や米国財務省(FIO)及び米国通商代表部(USTR)、さらにはEIOPA(欧州保険年金監督局)や欧米の保険業界は、カバード・アグリーメントの締結に前向きであるが NAIC(全米保険監督官会議)が慎重な姿勢を表明している、ことを報告した。
こうした状況下で、「トランプ氏が大統領に就任した場合、カバード・アグリーメントが合意に達する可能性が低くなると懸念されており、FIOとUSTRは、トランプ政権が誕生する前に、カバード・アグリーメントを迅速に処理しようとしている。」と報告した。
実際に、今回トランプ氏の大統領就任日1月20日の1週間前の2017年1月13日に、EUと米国の間のカバード・アグリーメントが締結された、という声明が公表された。
今回のレポートでは、このカバード・アグリーメントの内容及びこれに対する関係団体等からの反応について報告する。
■目次
1―はじめに
2―カバード・アグリーメントとは
1|カバード・アグリーメントとは
2|カバード・アグリーメントの意味合い
3|カバード・アグリーメントのプロセス
3―今回のカバード・アグリーメントの締結に関する共同声明及びその概要
1|EC、FIO、USTRによる共同声明
2|今回のカバード・アグリーメントの概要
3|今後のプロセス
4―交渉当事者以外の監督当局の反応
1|EIOPA(欧州保険年金監督局)
2|NAIC(全米保険監督官会議)
5―保険業界等の反応
1|ACLI(American Council of Life Insurers:米国生命保険協会)
2|AIA(American Insurance Association:米国保険協会)
6―まとめ
このレポートの関連カテゴリ
中村 亮一
研究・専門分野
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年03月29日
晩年に関する不安~老後とその先の不安には「近居」が“程よい距離感” -
2024年03月29日
急速に導入が進むインドの再生可能エネルギー~2030年の国際公約達成を狙える位置に -
2024年03月29日
身体活動基準2023~座位行動時間、筋トレに関する指針が追加 -
2024年03月29日
鉱工業生産24年2月-不正問題の影響で自動車生産が一段と落ち込む -
2024年03月29日
管理職志向が強いのはどんな女性か~「中高年女性会社員の管理職志向とキャリア意識等に関する調査~『一般職』に焦点をあてて~」より(6)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
-
2023年04月27日
News Release
【EUと米国の間の再保険規制を巡る交渉はどうなったのか-カバード・アグリーメントをついに締結へ-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
EUと米国の間の再保険規制を巡る交渉はどうなったのか-カバード・アグリーメントをついに締結へ-のレポート Topへ