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鉱工業生産16年10月~持ち直しが続く生産、在庫調整の進展が好材料
経済研究部 経済調査室長・総合政策研究部兼任 斎藤 太郎
1.在庫指数が大幅に低下
2.3四半期連続の増産へ
予測指数を業種別にみると、11月ははん用・生産用・業務用機械(前月比12.2%)、電気機械(同9.5%)、情報通信機械(同9.3%)が非常に高い伸びとなっているが、これらの業種はこのところ実現率が大幅なマイナス(10月はそれぞれ▲5.8%、▲4.9%、▲10.2%)となっており、実際の生産は計画を大きく下回る可能性が高い。
一方、輸送機械は11月が前月比1.3%、12月が同2.2%と着実な増産計画となっている。輸送機械は計画と実績の乖離が比較的小さい業種であることに加え、在庫水準が消費税率引き上げ前の水準にまで大きく低下しているため、増産が実現する可能性が高い。他産業への波及効果が大きい輸送機械の計画が強めとなっていることは明るい材料と考えられる。
現時点では、夏場の生産を大きく押し上げた新型スマートフォン関連需要の剥落などから10-12月期の伸びは7-9月期を下回ると予想しているが、3四半期連続の増産は確保できそうだ。鉱工業生産は消費税率引き上げ後、2年連続の減産(14年度:前年比▲0.5%、15年度:同▲1.0%)となるなど低迷が続いてきたが、ここにきてようやく持ち直しの動きが明確となってきた。
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03-3512-1836
(2016年11月30日「経済・金融フラッシュ」)
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