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ESG投資と統合思考のために-「サステナビリティのメガトレンド」を背景にビジネス・パラダイムの大転換
川村 雅彦
はじめに:2015年、人類文明は「分水嶺」を越えた
1――2015年のパラダイム大転換にかかわる動き
1|2015年のサステナビリティにかかわる主要な世界の動き
(1)2030年の持続可能な地球社会をめざす「SDGs」
(2)CO2削減の超長期目標に合意した「パリ協定」
(3)FSB (金融安定理事会)が設置した「TCFD」
(4)サプライチェーンを対象とする英国「現代奴隷法」
(5)ローマ教皇が地球保全を呼びかけた「ラウダート・シ」
(6)受託者責任の解釈を変えた「エリサ法」
2|2015年の日本の動き
(1)GPIFの「国連責任投資原則」への署名
(2)生き残り戦略たる「トヨタ環境ビジョン2050」
コラム1:カーボン・プライシング(炭素価格制度) Carbon Pricing
コラム2:モントリオール・カーボン・プレッジ Montreal Carbon Pledge
コラム3:フィデューシャリー・デューティー Fiduciary Duty
コラム4:グリーンボンド Green Bond
1|SRIからESG投資への進化
(1)1920年代の初期の倫理投資
(2)1960年代の社会運動としてのSRI
(3)1990年代から財務・非財務の両面評価
(4)2010年代には投資自体の環境的・社会的影響にも配慮
2|機関投資家の変化
(1)座礁資産とダイベストメント(投資撤収)
【2℃ターゲットと450シナリオ、カーボン・バジェット】
【燃やせない炭素:座礁資産】
【ダイベストメント:炭素依存度の高い資産からの投資回避】
(2)銀行のBIS規制と気候変動リスク
(3)短期主義からの脱却:機関投資家の迷い?
3|「責任ある投資」とESG投資
4|投資家に役に立つESG情報と統合思考
(1)IIRCの求める統合思考
(2)丁寧に説明すべき統合思考の8項目
(3)逆算経営の連立方程式
【Sustainability Context (持続可能性の文脈) 原則】
【メガトレンドを予測する】
おわりに:「2050年の世界」はどのようなものか?
川村 雅彦
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