- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 欧米保険事情 >
- 欧州大手保険グループの2016年上期末のSCR比率の状況等について-SCR比率及び感応度の推移等-
欧州大手保険グループの2016年上期末のSCR比率の状況等について-SCR比率及び感応度の推移等-
中村 亮一
このレポートの関連カテゴリ
1―はじめに
2―欧州大手保険グループのSCR比率の推移
事業の地域構成の差異からくる為替等の影響に加えて、規制当局との交渉等を踏まえた内部モデルの変更を実施している会社もあるため、単純な推移比較ができない。さらには、各社の生保と損保等の事業構成比率等の差異から、目標とするSCR比率等も異なっているので、単純な各社間の絶対水準の比較もできない、ことには注意が必要になる。
ただし、AXA、Allianz、Generaliといった、ユーロ圏の3カ国に親会社を有する保険グループについては、ほぼ同じ傾向の推移を示しており、2014年末から2015年末にかけては、比率を上昇させたが、2016年第1四半期に市場環境の悪化を主因として、比率を低下させ、上期末にはほぼその水準を維持している。
3―各社毎のSCR比率や感応度の推移
1|AXA
AXAは、2016年3月に2047年に満期を迎える15億ユーロの劣後債を発行することで、市場環境の影響によるSCR比率のマイナス分の一部をカバーしている。
感応度については、資産と負債のマッチングを進めること等で、金利低下の影響を引き下げてきている。
このレポートの関連カテゴリ
中村 亮一
研究・専門分野
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月19日
パワーカップル世帯の動向-2023年で40万世帯、10年で2倍へ増加、子育て世帯が6割 -
2024年04月19日
消費者物価(全国24年3月)-コアCPIは24年度半ばまで2%台後半の伸びが続く見通し -
2024年04月19日
ふるさと納税のデフォルト使途-ふるさと納税の使途は誰が選択しているのか? -
2024年04月18日
サイレントマジョリティ⇒MAGAで熱狂-米国大統領選挙でリベラルの逆サイレントマジョリティはあるか- -
2024年04月18日
「新築マンション価格指数」でみる東京23区のマンション市場動向【2023年】(1)~東京23区の新築マンション価格は前年比9%上昇。資産性を重視する傾向が強まり、都心は+13%上昇、タワーマンションは+12%上昇
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【欧州大手保険グループの2016年上期末のSCR比率の状況等について-SCR比率及び感応度の推移等-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
欧州大手保険グループの2016年上期末のSCR比率の状況等について-SCR比率及び感応度の推移等-のレポート Topへ