2016年10月05日

年金運用における危機管理の意識

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7/29に公開された「シン・ゴジラ」は、今年の実写邦画として最大の興行成績を挙げているようである。字幕やセリフ、映像等情報が多く詰まった映画であり、様々な見方の出来ることからリピーターも多い。私たち年金運用者の立場から見ると、危機管理や事前準備、意思決定のプロセス等で気付かされる点が少なくない。

例えば、11/3に蒲田へ上陸した巨大不明生物が、11/7には倍の大きさとなって鎌倉から再上陸する。その過程で相模トラフに潜んでいる可能性が示唆されるものの、上陸直前まで危険を探知できていない。リーマンショックのような金融危機を経験した後、次のショックが何時何処で発生するか、私たちが事前に知ることのできないのと同様である。それでも、東京を守るための防衛計画案が複数準備されており、丸子橋付近の多摩川を前線とした防衛線が展開される。当然、そこまでは素通りである。何を守備し、何処まで許容するかの判断を、予め行っているのである。

日本銀行の金融政策によって、国債利回りは大きくマイナスとなっている。そのインパクトは必ずしも事前に予測できなかったが、これからの年金運用に与える影響は甚大となるだろう。漫然と従来の投資方針に沿って、マイナス利回りの債券を購入し続けていないだろうか。周到な準備に基づいた果断な対応が必要である。

(2016年10月05日「ニッセイ年金ストラテジー」)

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