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QE速報:7-9月期の実質GDPは前期比▲0.2%(年率▲0.8%)~設備投資の減少から2四半期連続のマイナス成長も、在庫調整の進展は好材料
経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎
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- 2015年7-9月期の実質GDPは、前期比▲0.2%(年率▲0.8%)と2四半期連続のマイナス成長となった(当研究所予測10月30日:前期比▲0.0%、年率▲0.2%)。
- 4-6月期に大幅に減少した民間消費(前期比0.5%)、輸出(前期比2.6%)は増加に転じたが、設備投資の減少(前期比▲1.3%)が続いたこと、在庫調整の進展に伴い民間在庫が前期比・寄与度▲0.5%と成長率を大きく押し下げたことから、GDP全体では2四半期連続のマイナス成長となった。
- 7-9月期のGDP速報は、日本経済が2015年度に入り足踏み状態が続いていることを再確認させるものとなったが、在庫調整の進展に伴い民間在庫が成長率を前期比▲0.5%と大きく押し下げる中で年率▲1%弱のマイナス成長にとどまった。内容的には4-6月期よりも改善しているとの評価が可能だろう。
- 現時点では民間消費、設備投資の増加などから10-12月期は前期比年率1%台のプラス成長を予想している。景気のリスク要因は、中国をはじめとした海外経済の悪化から輸出が下振れすること、企業の慎重姿勢がさらに強まることにより、設備投資計画の先送り、中止の動きがさらに広がることなどである。
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