2015年10月14日

ドイツ財務省が責任準備金評価用の最高予定利率の撤廃を提案-EUソルベンシーII導入に伴う監督規制の見直しの動きに対して、関係者の反応はいかに-

中村 亮一

文字サイズ

■要旨

ドイツの財務省(BMF:Bundesministerium der Finanz:Federal Ministry of Finance)は、生命保険会社の責任準備金評価に使用される最高予定利率の水準を法令で規定している。2016年1月から新たな保険監督規制であるソルベンシーIIが導入されることに伴い、現在の責任準備金評価用の最高予定利率を規定する制度がどのような形で見直されるのか、その動向が注目されていた。

今回、財務省がその制度を撤廃し、2016年1月からの新契約に対しては、責任準備金評価用の最高予定利率を設定しない方針であることが明らかにされた。なお、この予定利率はあくまでも責任準備金評価用であるが、責任準備金の積立財源となる保険料水準にも結果的に関係してくることになるため、生命保険会社が提供する保険商品の保証利率にも影響を与えることになる。
Xでシェアする Facebookでシェアする

中村 亮一

研究・専門分野

(2015年10月14日「基礎研レター」)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【ドイツ財務省が責任準備金評価用の最高予定利率の撤廃を提案-EUソルベンシーII導入に伴う監督規制の見直しの動きに対して、関係者の反応はいかに-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

ドイツ財務省が責任準備金評価用の最高予定利率の撤廃を提案-EUソルベンシーII導入に伴う監督規制の見直しの動きに対して、関係者の反応はいかに-のレポート Topへ