2015年09月29日

健康寿命に関する2つの誤解

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子

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■要旨

日本は長寿国である。しかし、かならずしも元気なまま寿命をまっとうするわけではない。高齢期における生活や、健康状態への不安は大きく、健康で生活できる期間を長くすることが人々の願いとなっている。

そのような中、厚生労働省から、「健康寿命」が公表されるようになった。健康寿命とは、「健康に生きている期間」を示し、寿命と健康寿命の差は「不健康な状態で生きている期間」を示す。この概念は直感的にわかりやすく、急速に広まっているようである。しかし、その一方で、「不健康な期間(2013年時点で男性9.0年、女性12.4年)」はあまりにも長く、過剰な不安や拒絶感をもつ人もいるようだ。

この健康寿命がどういった目的でどのように計算されているのかの前提を知り、適切に健康増進に向けた生活を送ることや資産の形成を含めた生活設計を進めることが大切だろう。

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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

村松 容子 (むらまつ ようこ)

研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査

経歴
  • 【職歴】
     2003年 ニッセイ基礎研究所入社

(2015年09月29日「基礎研レター」)

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