2015年09月10日

第3の企業年金をどう考えるか(その3)~イギリス、DCからDAへ~

取締役 前田 俊之

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■要旨

前回はオランダでCDCが生まれた経緯とその後のDAを巡る議論について見てきました。オランダでのDAの動きに少し遅れて、イギリスでも2011年頃からDAを巡る議論が本格化しました。そして、2015年3月に一連の議論を踏まえた年金関連法(Pension Scheme Act 2015)が成立しています。DBの衰退が進む一方で、DCの普及が思ったほど進まないこと、さらにはそのDCの拠出割合が低水準に留まっていることが背景にあります。こうした中で、イギリスが目指すDAはどのような内容なのでしょうか。DBの伝統を残すオランダが目指すものと同じなのか。第三回目の今回は、イギリスの企業年金がどのように変化し、なぜDAが生まれたのかを整理してみます。その上でわが国で検討する際の視点についても言及したいと思います。

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取締役

前田 俊之 (まえだ としゆき)

研究・専門分野

(2015年09月10日「基礎研レター」)

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