2015年07月13日

超長期の金利水準はどのように決定されていくべきなのか―UFR(終局フォワードレート)について―

保険研究部 取締役   中村 亮一

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■要旨

50年、60年といった超長期の金利がどのような水準になっているのかということについて、一般の人は気にすることはないと思うが、生命保険会社は終身保険等の超長期の保険商品を販売しているため、将来的にこれらの契約から収入される保険料や支払われる保険金等のキャッシュフローを現時点まで割り引いて、現在価値を求めることによって、適正な責任準備金評価を行うために、超長期の金利水準の設定が重要になってくる。

ところが、一般的に市場で得られる一定の流動性がある信頼度の高い金利は、20年、30年といった期間までに限定されるため、これらを超える期間の金利については、限られた市場金利も参考にしながら、何らかの考え方に基づいて設定していく必要がある。

一般的に、このように既知のデータに基づいてそのデータの範囲の外側で予想される数値を求める手法を「補外法(Extrapolation method)」と呼んでいるが、それにはいくつかの手法が存在する。

このレターでは、超長期の金利を補外する手法の1つとして代表的なUFR(終局フォワードレート)を使用する手法について、その概要を説明するとともに、EU(欧州連合)におけるソルベンシーIIを含む具体的な使用例及びUFRを巡る最近の議論の状況等について紹介する。

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保険研究部   取締役

中村 亮一 (なかむら りょういち)

研究・専門分野
保険会計・計理

(2015年07月13日「基礎研レター」)

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