2015年07月08日

アジアREITの不動産ポートフォリオ~アジア新興国への国際分散も進む~

増宮 守

文字サイズ

<要旨>

  • アジアREITは、シンガポールのS-REITと香港のH-REITが時価総額の大半を占めており、必ずしも直接的にアジア新興国における経済成長の恩恵を期待できるものではない。
  • しかし、アジアREITが投資する不動産ポートフォリオをみると、シンガポールや香港以外にも国際分散が進んでおり、中国やASEANなどのアジア新興国の比率が高まっている。
  • また、アジアREITの不動産ポートフォリオのセクター配分では、オフィス比率の高いJ-REITとは対照的に、商業施設を中心に、オフィスやホテルなどのセクターにもバランスよく分散投資されている。
  • アジアREITファンドの普及により、日本国内からもアジアの不動産市場への分散投資が容易になってきた。これらにより、アジア新興国の成長性と分散投資効果の拡大を享受できれば有意義であるが、リスク管理上、不動産ポートフォリオの変化について継続的に把握することが重要となる。
Xでシェアする Facebookでシェアする

増宮 守

研究・専門分野

(2015年07月08日「不動産投資レポート」)

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【アジアREITの不動産ポートフォリオ~アジア新興国への国際分散も進む~】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

アジアREITの不動産ポートフォリオ~アジア新興国への国際分散も進む~のレポート Topへ